マクラーレン・ホンダは、今週末のF1オーストリアGPで大幅なアップデートパッケージを導入するが、新しいスペックを走らせるのはフェルナンド・アロンソだけになるという。マクラーレン・ホンダは、1セットのアップグレードしかなく、ジェンソン・バトンは前回アップグレードが投入された4月のF1中国GPで優先権を持っていたため、今回はフェルナンド・アロンソが得ることになる。
フェルナンド・アロンソは、来週火曜日のインシーズンテスト初日を担当し、さらにパーツを評価する。水曜日のテストは、リザーブドライバーのストフェル・バンドーンが走行を行う。今月上旬にFIAのクラッシュテストを通過した新しいショートノーズとともに、MP4-30は新しいフロントウィングとリアウィングを含め、マシンの空力アップデートが一新されるという。新しいパッケージは、木曜日の夕方にサーキットに到着し、金曜日の1回目のフリープラクティスに間に合わせられることになっている。その一方で、ホンダはフェルナンド・アロンソのマシンにアップデートを投入するとされ、アロンソは日曜日のレースでグリッドペナルティが科せられることになるという。また、マクラーレンとホンダは、今週末、ジェンソン・バトンのパワーユニットを変更することも検討しているという。マクラーレン・ホンダは、パワートラックであるレッドブル・リンクで苦戦を強いられると予想しており、レイアウトがマシンにより適しているシルバーストンとハンガロリンクでのペナルティを避けることを考えているという。「またタフな週末になるだろう。おそらく結果は良くみえないだろうね」とフェルナンド・アロンソはコメント。「いくつかペナルティを払うことになるし、僕たちにとってテスト週末になると思う」「僕たちはクルマにいくつかアップグレードを投入するのでとても重要だ」「いくつか答えを得られることを期待しているし、近い将来、クルマの状況が良くなると楽観的に捉えている」