アルファロメオは、F1ベルギーGPをセーフティカー先導の3周で成立させるというFIA(国際自動車連盟)の決定は、F1のすべての人々、特に来場したファンを“傷つけた”と声明で不服を唱えた。アルファロメオは、大雨に見舞われたスパ・フランコルシャンでセーフティカーの後ろでわずかなラップを完了した後、ハーフポイントを付与するという決定に対する大きな敗者となった。
コンストラクターズ選手権のメインのライバルであるウィリアムズは、ジョージ・ラッセルが2位、ニコラス・ラティフィが9位でフィニッシュし、10ポイントを加点した。このダブル入賞により、ウィリアムズは、コンストラクターズ選手権でアルファロメオに対するアドバンテージを17ポイントに拡大。残りのシーズンで埋めることが難しいギャップが開いた。アルファロメオは、月曜日に声明を発表。FIAがレースを成立させるために推し進めた方法について失望を表明した。「このような状況では、ドライバー、マーシャル、そして、観客自身の安全を守るためにも、レースをしないという決定が正しいものだった」とチームは声明で述べた。。「しかし、昨日目撃したのは“レース”がまったくない状況だった。もっと適切に対処できたはずだ。この結果は我々全員を傷つけるが、特ににショーを観にきたスポーツのファンを傷つけた」「我々は、昨日からのことから、将来の運営方法を改善し、我々のサポートを相応しい立場に置く教訓を学んだことを願っている」「改めて、心からの感謝をすべてのファンに贈りたい。皆さんは昨日スパで本当に輝いていた人たちだった」レースを成立させ、ハーフポイントを付与するというルールに対し、11位で何もできなかったフェルナンド・アロンソは“衝撃的”だと述べ、ルイス・ハミルトンは“茶番”だと批判した。F1の最高経営責任者であるステファノ・ドメニカリは、F1チームやFIAと会談し、今後このようなイベントが繰り返されないようにレギュレーションの変更を話し合う予定だとしている。選択肢として、グランプリが適切なレースラップが完了した後にのみ成立されるようにすることや、予定どおりに進められない場合に後日レースを実行するための緊急時対応計画を立てることなどが上げられている。