アルファロメオF1のチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、10月中に2021年のドライバーラインナップに関する決定が下されるだろうと語る。2019年に強力なスタートを切ったアルファロメオF1だが、それ以降パフォーマンスは下降。2020年はフェラーリのF1エンジンのパフォーマンス低下も相まって、コンストラクターズ選手権でわずか5ポイントしか獲得できていない。
そのうちの3ポイントはアントニオ・ジョビナッツィが獲得しているが、彼は2021年にシートを失うことになるとの見方が強い。ベテランのキミ・ライコネンはチームに残留すると考えられており、現在F2のチャンピオンシップリーダーであるミック・シューマッハが2021年のアルファトメオF1のセカンドシートを埋めることになると期待されている。フレデリック・バスールは、10月中に決定を下さなければならないことを確認した。「先週の金曜日に今後数週間で決めることになると言ったと思う」とフレデリック・バスールは語った。「最後の4戦をリラックスして戦うためにも、10月中に決断を下さなければならないと思っている」ミック・シューマッハはF1アイフェルGPでアルファロメオからFP1に参加する予定だったが、雨と霧のため、走行を行うことができなかった。「すべての人、主にミックにとって残念だった」とフレデリック・バスールは語る。「彼は非常に熱心で、先週ファクトリーに行き、エンジニアと一生懸命働き、FP1の準備を整えていた。その後何が起こったかはご存じの通りだ」「残念だったのは確かだ。しかし、少なくとも彼はその準備から何かを得られたと思っている」フレデリック・バスールは、ミック・シューマッハがFP1に参加していた場合、チームとして究極のラップタイムを出すことに集中することはなかっただろうと語る。「ドライバーがFP1を他の人に譲る場合、最初のアプローチはクラッシュを回避し、FP2にむけてマシンにダメージを負わないことだ。だから、我々は彼らに少し落ち着いていてほしいと頼んでいる」とフレデリック・バスールは語る。「そして、ラップタイムで彼らを判断することはできません。それは不公平だろう」「しかし、そのアプローチ、FP1の間にペースを上げる方法、そして、チームに与えることができるフィードバックが重要だ」「ペースについて話すならば、彼がFP1で走る10周よりも、F2でやっていることを信頼する必要がある」「チームとして、私たちが判断できる方法は、その姿勢、彼がチームと築き上げてきた関係、そして、技術的なフィードバックだ」フィードバックが重要であるため、今週末のポルトガルGPなどF1の慣れないサーキットが続くことで、ミック・シューマッハへの別のFP1出走は困難になっている。また、2デー開催のF1エミリア・ロマーニャGPでは、FP1がない。「ポルティマオでは誰もがトラックを学ぶ必要があるため、それほど簡単ではない。FP1を提供するのに最適な場所ではないし、イモラにはFP1がない」とフレデリック・バスールは説明する。「そうするならばイスタンブールに行かなければならない。アントニオと話し合う必要があるが、今では最も簡単なことではないと思っている。それにF2でレースをしている彼(シューマッハ)にはバーレーンで2つのイベントがある」