レッドブル・ホンダF1のアレクサンダー・アルボンは、F1初表彰台に向けてダニエル・リカルドを抜く際に過去のルイス・ハミルトンとの接触がフラッシュバックしたと語る。マックス・フェルスタッペンがオープニングラップで脱落し、1台の戦いとなったアレクサンダー・アルボンだが、スタート、そして、リスタートのたびに順位を落とし、挽回が必要となった。
「トリッキーだった。僕たちはそれに取り組む必要があった。このような状況のなかでやっと表彰台を獲得できてうれしい。発進がよくなかったし、挽回するためにたくさんオーバーテイクしなければならなかった」とアレクサンダー・アルボンはコメント。「スタートにポジションを失うと、いつも大変な仕事になると感じてしまうけど、挽回できると疑いはしなかった。最初のスティントではタイヤをたくさん使って2台をオーバーテイクしたと思う」「ミディアムで僕たちは強かったし、ペースがあることは分かっていたけど、そのポジションに満足してたので、また赤旗が出たときは少し不安を感じた。ルノーはスタートで強かったし、レーシング・ポイントも好調だったからね。スタートでまたポジションを失ったときに火が付いた。でも、自分にペースがあることはわかっていた」「レース中は忍耐力が重要だったし、タイヤを早めに使用しないようにして、後半のオーバーテイクに備えていた」ルノーのダニエル・リカルドへの3回目のパスは印象的だった。アレクサンダー・アルボンは、レッドブル・ホンダF1のドライバーになって以降、昨年のF1ブラジルGPと今年のF1オーストリアGPで2度表彰台のチャンスを失っている。表彰台や勝利も可能という状況だったが、どちらもルイス・ハミルトンと接触していた。今回、3度目の正直で待望のF1初表彰台を手にしたアレクサンダー・アルボンだが、レース終盤にダニエル・リカルドに仕掛けるタイミングをうかがっている際にナーバスになっていたと認める。「僕たちは最終コーナーでいい感じだったし、最終セクターも良かった。今週末、サーキットで唯一オーバーテイクできる場所であるターン1で好調だった」とアレクサンダー・アルボンは語る。「思ったほどルノーを捕らえ切れていなかったし、アウトサイドでギリギリのダイビングだった。もちろん、少し心配だったけど、十分なスペースを残していた。アウトサイドから行くときは希望に満ちているけど、表彰台を争うときに以前のことがフラッシュバックした。でも、なんとか無傷で乗り切ることができた」
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