アルファタウリのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、プレシーズンテストの段階からレッドブルにアレクサンダー・アルボンの起用を勧めていたと明かす。2月のシェイクダウンテストで初めてトロロッソでF1マシンを走らせたアレクサンダー・アルボンは、序盤戦こそクラッシュすることがあったが、すぐにフランツ・トストに感銘を与えた。
一方、ピエール・ガスリーが期待された成績を残せていなかったレッドブルは、8月にアレクサンダー・アルボンを昇格させることを決定。現在、トロロッソからアルファタウリに名前を変えたチームで代表を務めるフランツ・トストはアルボンの才能をすぐに確信していたと RACER に語った。「彼はバルセロナでのテストが初めてのF1マシンでのテストだったが、本当にうまくやっていた。彼はそこでポテンシャルを示していた」とフランツ・トストは語る。「バルセロナで私は彼がシーズンの若手ドライバーのなかでサプライズになると言っていた。アレックスは最初から素晴らしいパフォーマンスを発揮していた」「彼はオーストラリアでは簡単なレースとはいかずポイントを獲得できなかったが、バーレーンでは第2戦で9位でフィニッシュして2ポイントを獲得した。さらにレッドブルは彼を観察し、その後、ドライバーを交代することを決断した」メディアに対してだけでなく、レッドブルにも直接フィードバックを与えていたかと質問されたフランツ・トストは「もちろん、イエスだ」とコメント。「我々たちは常に、ヘルムート(マルコ)、クリスチャン(ホーナー)と一緒にさまざまなドライバーについて話し合っている。バルセロナでのテスト中、最初から彼は本当に良いパフォーマンスを見せていると言っていた」2020年もレッドブル・ホンダでマックス・フェルスタッペンとチームを組むアレクサンダー・アルボンはまだ表彰台を獲得できていないが、フランツ・トストはレッドブルが時間を与え、あまりチームメイトに集中しないように促す必要があると語る。「彼はセカンドシーズンだが、ドライバーがF1を理解するまで最低3シーズンかかると私はいつも言っている」とフランツ・トストは語る。「マックス・フェルスタッペンのようなドライバーが一緒にいるのは非常にポジティブだ。なぜなら、タイムを稼げる場所と失う場所を確認できるからだ」「だが、その一方で、彼が非常に速く、匹敵できない場合、かなりのイライラする可能性もある。アレックスは自分自身に集中し、学ぶべきだ。そのあと自分のやり方でやっていけばいい」