トロロッソ・ホンダのアレクサンダー・アルボンは、レッドブルが結果の出ないドライバーに無慈悲な環境であることは十分に承知しており、初のF1シーズンと言えど、パフォーマンスを発揮しなければならないことはわかっていると語る。過去に1度レッドブルのジュニアプログラムを外されているアレクサンダー・アルボンだが、2016年にGP3でシャルル・ルクレールに次ぐ2位、そして、昨年はF2を3位でフィニッシュした実力を評価され、今シーズンのトロロッソ・ホンダのドライバーに抜擢された。
アレクサンダー・アルボンは、今年、ミサノでトロロッソ・ホンダ STR14のシェイクダウン走行をするまでF1マシンを走らせたことがなく、今シーズンで最も経験の浅いドライバーであるが、F1バルセロナテストでは総合2番手タイムを記録するパフォーマンスを披露した。アレクサンダー・アルボンは、事実上、ブレンドン・ハートレーの後任としてチームに加入する。ハートレーは、2016年の最終4戦でトロロッソに加入したが、結果を出すことができず、2018年の第5戦で放出を検討された末、シートを喪失している。自分にはトロロッソ・ホンダで時間を与えられると思っているかと質問されたアレクサンダー・アルボンは「いいや、まったくそうは思っていない」とコメント。「レッドブルの仕事の考え方はかなりシンプルだ。パフォーマンスを発揮しなければならないときにパフォーマンスを発揮しなければならない。それがずっとレッドブルの文化だったし、トロロッソの文化だった」「自分に何が必要かは十分に認識している。そのようなプロセスには慣れている」アレクサンダー・アルボンは、トロロッソから契約をオファーされる前に日産とフォーミュラEに参戦する3年契約を結んでいたが、日産との契約を解消してF1に参戦することを選択した。レッドブルから連絡があったときは「ちょっと衝撃だった」とアレクサンダー・アルボンは語る。「噂はあったけど、もちろん当時はまだオファーはなかった。噂になってはいたけど、その時点では本当に何も行われていなかった。単なる噂だった」「人々が状況がどのように展開するか見ていたし、かなりの推測をしていた。だから、連絡は受けたときは嬉しかったよ」「フォーミュラEを蹴ってF1で走るということにほとんど後悔はない。ずっとそれが僕の夢だったからね」「うまくいかないときは、うまくいかない。でも、もしうまくいかないとしても他にやることはあると思っている」