角田裕毅が、2025年末をもってレッドブルF1のモータースポーツアドバイザー職を退くヘルムート・マルコに向け、心のこもった感謝のメッセージを発信した。F1デビューから現在に至るまで7年間、レッドブルの支援のもとでキャリアを築いてきた角田裕毅にとって、マルコは“F1への扉を開いた人物”であり、その存在は極めて大きい。
角田裕毅がレッドブル・ジュニアプログラムに加入したのは2019年。当時からマルコは彼の才能を高く評価し、レーシングブルズでのレース経験を積ませながら、トップチーム昇格への道筋を描いてきた。角田裕毅はF1で100戦以上を走り、2025年の日本GPからついにレッドブル・レーシングのレースドライバーとしてステアリングを握った。ジュニア出身者としてチーム10人目のドライバーという節目も刻んでいる。そのキャリア形成の背後には常にマルコの後押しがあった。来季はリザーブドライバーに降格する角田裕毅だが、厳しさの中にも強い信頼を持って育成し続けるのがマルコのスタイルで、角田裕毅もその支えによってF1での地位を築いてきた。今回の退任発表を受け、角田裕毅は敬意と感謝を込めて次のように語った。「ヘルムートさん、これまでレッドブル・ファミリーに迎えてくださり、そして僕のF1キャリアを支えてくださって本当にありがとうございました。心から感謝しています」レッドブルはマルコの退任を正式発表しており、彼が率いてきたレッドブル・ジュニアプログラムは20年以上で20人のF1ドライバーを輩出した。その中には、レッドブルで8度のワールドタイトルを獲得したマックス・フェルスタッペンやセバスチャン・ベッテルも名を連ねる。数多くのトップドライバーを見抜き、F1へ送り出してきた人物がチームを去る節目に、角田裕毅が寄せた言葉は、単なる別れではなく、7年間の歩みと深い敬意を映し出すものとなった。