角田裕毅は、F1メキシコGP開幕前の記者会見で、シーズン序盤からの課題だったロングランで改善の手応えを語り、コンストラクターズ選手権上位進出とレッドブル・レーシングのチームメイトであるマックス・フェルスタッペンのタイトル争いを「全力で支える」と強調した。一方で来季の去就については「チームがどういうラインナップを望むか次第」と慎重な姿勢を示しつつも、これまでの成長と改善に手応えを感じていると明かした。
また「同じチームにいるのにふさわしいことを結果で示したい」と語り、残り数戦も自信を持って挑む意欲を示した。前戦アメリカGPを振り返った角田裕毅は「オースティンはミックスな週末でしたが、2つのレースで良い結果を出してポイントを取ることができました」と語った。「間違いなく良い方向に向かっていますし、多くのことを改善できていると思います。今やっていることには自信がありますし、これからもプッシュを続けてポイントを取っていきたいです」「チームとしてまだコンストラクターズ選手権でP2になる可能性がありますし、マックスがワールドチャンピオンを獲る可能性もあります。だから、できるだけこの2人(ピアストリとローソン)の前で走って、チームのためにできる限り助けたいです」来季についてのスタンス「はい。今まで自分がやってきたこと、そして今の状況に自信を持っています。できるだけ早く自分自身を向上させ、ポイントを重ねていくよう努力しています。最終的には、チームがどういうラインアップを望むか次第です。でも、僕は多くの点で改善を重ねてきましたし、来年も同じチームにいるのにふさわしいことを示すために、自分をさらに高めていきたいと思います。」改善の源泉 ロングランとチームの支え「いろいろな要素があります。僕はこの環境に5年間いて、この世界でのプレッシャーや、チームごとの違いがどういうものかを理解してきました。セットアップの問題だけではありません。特にシーズン序盤はロングランで苦戦していましたが、そこを大きく改善することができました。今は週末全体を通して、そのパフォーマンスをしっかりまとめることに取り組んでいます。チームからのサポートがとても大きく、ローラン(メキース代表)やエンジニアたちの支えがなければ、ここまで改善することはできませんでした。ツールがしっかり揃ってきているので、正しい方向に進めていると感じています。」意思決定のタイミングについて「それは難しい質問ですね。僕はもう5年間このレッドブル・ファミリーにいますが、どういう仕組みで物事が進むのかはよくわかっています。これまで毎年、ほとんど同じような状況を経験してきました。だから、自分は自分を証明し続け、与えられたチャンスを最大限に活かすことに集中しています。最も大切なのは、この機会に感謝していることです。そして、その中で結果を出すだけです。」ローソン関連の発言について「チームとVCARBに対して謝罪しました。特にメディアで話した内容は本当に不必要なものでした」グリッド整列ラインの視認性問題「現行マシンではオレンジのラインが本当に見えにくいです。来年は視認性が改善されることを願っています」と述べた。フェルスタッペン支援の具体策「いろいろな形でチームを助けることができると思います。セットアップの方向性や、他のリソースの面でも貢献できます。僕たちは今シーズン、現行パッケージを最大限に活かすためにさまざまなセットアップを試してきており、それがとても良い方向に働いています。できるだけ前のポジションにいることで、チームに有利な戦略の幅を広げることもできます。状況によってはスティントを延ばして、マックスが勝つためのチャンスを広げるような動きもできると思います。僕自身はタイトル争いをしていませんが、チームメイトはしています。だからこそ、自分は常に安定して結果を出すことが大切です。オースティンのスプリントのような走りを、これからもっと積み重ねていきたいと思います。」
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