角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、アメリカGP決勝で再び力強い走りを披露し、7位入賞を果たした。オープニングラップでトップ10入りを果たし、その後も堅実にポジションを上げてポイント圏内を確保。スプリントと決勝の両方で得点を重ねる週末となった。スタートでの果敢な攻めと、全体を通して安定したペースが光ったが、角田本人は依然として課題も感じているようだ。
Q:素晴らしいスタートでしたね。1周目でトップ10入りし、さらに3つポジションを上げてしっかりポイントを獲得しました。今日のレース全体をどう感じていますか?良いスタートでした。序盤は自信を持って攻めることができて、ペースもすごく良かったです。数台をオーバーテイクできましたし、全体的なペースも悪くなかったと思います。ただ、第2スティントでは少しマネジメントしすぎたかもしれません。もう少し上手くできたはずです。それでも、この週末の両レースでポイントを取れたのはポジティブで、こういう結果を安定して出すことが大事だと思っています。Q:オリバー・ベアマンとのバトルの場面について、どう見ていますか?彼の視点からも確認する必要がありますが、結果的に残念な形になってしまいました。お互いに激しく、でも良い戦いをしていたので、最後の結果だけが不運でした。僕の見方では、自分が何か大きなミスをしたとは思っていません。Q:スプリントと決勝での連続した追い上げは見事でした。来季のシートを狙う上で、こうしたパフォーマンスはどれくらい重要ですか?すごく重要だと思いますし、こういう走りを続けていくことが必要です。コンストラクターズ選手権でも僕たちはまだ諦めていませんし、もちろんマックス(フェルスタッペン)のドライバーズ選手権も同じです。自分としては特にショートランをもっと改善する必要があります。毎回1周目であれほど攻めるのは難しいので、より上位からスタートしてトップチームと戦うことを目指していきたいです。■角田裕毅 F1アメリカGP レース展開スタートからトップ10へ浮上オープニングラップで角田は抜群の反応を見せ、ターン1の混乱をうまく避けながら3台をオーバーテイク。13番手から10番手に順位を上げた。序盤は中団勢の乱戦の中で冷静にタイヤを労りつつ、アロンソ、ベアマン、ヒュルケンベルグらの後方でギャップを一定に保った。中盤:堅実なペースでポイント圏内を固める7周目、カルロス・サインツJr.とアンドレア・キミ・アントネッリの接触によりVSCが発動。この間にタイヤ温度を保ち、リスタート直後の混戦をうまく処理して再びポジションアップ。レース中盤ではハースF1チームのオリバー・ベアマンとの激しい攻防が展開。ベアマンがターン15で無理な突っ込みを見せスピンした際にも冷静に回避し、7位を守った。終盤:レッドブル勢ダブル入賞を確実にピット戦略はワンストップ。中盤にソフトタイヤへ交換し、後半スティントではヒュルケンベルグ(ザウバー)とのギャップをマネジメント。背後から迫るベアマンを寄せ付けず、ペースを安定させて7位をキープ。チームメイトのマックス・フェルスタッペンが優勝するなか、角田裕毅もダブル入賞に貢献し、レッドブルにとって理想的な結果をもたらした。レース後の評価角田裕毅の走りは「安定感」と「判断力」が光った。序盤の混乱を避け、中盤のバトルでも冷静さを失わず、ピット後はペースコントロールで完璧にまとめ上げた。ファン投票「ドライバー・オブ・ザ・デイ」でも6%の支持を獲得し、堅実な仕事ぶりが高く評価された。角田裕毅 F1アメリカGP決勝 最終結果スタート順位:13番手フィニッシュ順位:7位獲得ポイント:6ポイントチーム:レッドブル・レーシング
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