レッドブル・レーシングの角田裕毅は、F1シンガポールGP予選中に黄旗区間で減速しなかった可能性について調査を受けたが、スチュワードは「違反なし」と判断し、処分を免れた。予選中の21時18分、角田の走行が黄旗区間での減速義務違反に該当する可能性が指摘され、FIAレースディレクターの報告を受けてスチュワードは聴取を実施。国際競技規則付則H第2.5.5(b)条およびF1競技規則第26.1a条に基づく審査が行われた。
審議の結果、スチュワードは角田本人およびチーム代表の説明を聞き、ポジショニングデータ、マーシャリングシステム、タイミング、テレメトリー、車載映像などの証拠を精査。テレメトリーデータから、角田が黄旗区間で明確に減速していたことが確認されたとし、「規則に従った減速行為が認められた」として不問(No Further Action)を決定した。スチュワードは「減速が明確に確認された場合、それは黄旗下の要件を満たす行為とみなす」と説明。これにより角田裕毅はペナルティを受けず、予選結果はそのまま維持されることになった。15番手で予選を終えた角田裕毅は、12番手のアレクサンダー・アルボン、13番手のカルロス・サインツJr.が失格処分となったことで、13番グリッドから決勝レースをスタートする。また、ザウバーのガブリエル・ボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグも、同じ理由で不問の判断が下されている。
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