レッドブルF1チーム代表のローラン・メキースは、バクーでの角田裕毅の前向きな進歩が、チームが2026年のドライバーラインアップ決定を急いでいない理由を示していると語った。角田はバクー市街地で予選・決勝ともに6位を獲得し、チームでのこれまでのベストリザルトを記録した。この週末、彼はレッドブルの最新のフロア仕様を手にした。
土曜・日曜ともに依然としてペースセッターであるチームメイトのマックス・フェルスタッペンから大きく離されてはいたが、チームがセカンドドライバーに求めていた「クリーンなサンプル」をついに得られた週末となり、2026年にレッドブルとレーシングブルズの4台で構成されるドライバーラインアップを検討するうえで重要な材料となった。レーシングブルズの新人アイザック・ハジャーが昇格する可能性は依然として高いものの、最終判断は10月末まで下されない見込みだ。「裕毅がついてきているのを見るのは良い知らせだ」とメキースは語った。「彼はその価値がある。だから我々が落ち着いていられるのも当然だ。時間はある。なぜ急ぐ必要がある?スピードは消えるものではない。ドライバーは成長するんだ」「これは完全に自信の世界だ。そして裕毅の自信は確かに高まっていた。彼は本当に非常に強い走りをした」「だから我々にはまだ時間がある。アブダビまで待つつもりはないが、確実にあと数レースはある」最新仕様のレッドブルを手にしたことに加えて、角田裕毅にとって大きな突破口となったのは、彼がミルトンキーンズのファクトリーでエンジニアリンググループと共に取り組んだ追加のシミュレーター作業だった。「彼はとてもハードに取り組んでいる。決して手を抜かない」とメキースは付け加えた。「ブダペストで苦しい時期を過ごしたあと、彼は休暇に行く代わりにすぐシミュレーターに来たんだ。『いやいや、次の日はチームと一緒にシミュレーターに戻って作業する』と言った」「それが彼の姿勢だ。レースをしていない週末でも、彼は必ずどこかでエンジニアと一緒に、あるいはドライビングに取り組んでいる。そして今回の進歩を示せたことを私はとても嬉しく思う」「これは彼にとって今年我々と過ごした中で最高のレースだと思う。おそらく我々にとって最も重要だったのは、そのクリーンサンプルを得ることだった。前回もそう言ったが、彼はそれを聞いていたと思う。そしてそれは良いことだ」
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