レッドブル・レーシングに所属する角田裕毅の去就をめぐり、元F1チーム代表のギュンター・シュタイナーが辛辣な意見を投げかけた。アゼルバイジャンGPで自己最高位となる6位を記録したものの、依然として期待に応えられていないとし、来季のシートを「降ろすべきだ」と発言した。シュタイナーはポッドキャスト番組で「角田は好きだが最終的にはビジネスだ」と述べ、後任候補に挙げられるイザック・ハジャーの起用を支持。チーム内で意見が割れる中、角田の残留を巡る議論が一層激しさを増している。
角田裕毅は2025年シーズン、期待された速さを発揮できず苦しんでいるものの、依然としてレッドブルのシートを保持している。2026年の新レギュレーションを前に残留の可能性を大きく損なっており、昇格から時間が経った今、本来であれば少なくとも初表彰台を獲得していてもおかしくなかったが、現実にはドライバーズ選手権の下位に沈んでいる。アゼルバイジャンGPでは前進を示し、レッドブルでの自己最高位となる6位を記録したが、まだ大きな伸びしろが残っている。ホンダとのパートナーシップが終わりを迎える中、成績の劇的な改善がなければ角田裕毅がグリッドから姿を消す可能性も高まっている。チーム代表ローラン・メキースとヘルムート・マルコの間では角田裕毅をめぐり意見が分かれており、メキースは2026年に向けてまだ可能性があると示唆。一方で、角田裕毅がようやく初めての上司の助言に耳を傾け、本格的に努力し始めたことはポジティブな変化とされている。2025年F1アゼルバイジャンGP、街中セクションでメルセデスをリードするレッドブルの角田裕毅ギュンター・シュタイナー「角田裕毅をレッドブルから降ろすべき」バクーでの角田裕毅の結果に対するマルコの内心の反応は、将来をかけて戦っているリアム・ローソンにとって悪い知らせとなる可能性もある。2026年に向けて、レッドブル・グループ内で確定しているシートはマックス・フェルスタッペンのみ。イザック・ハジャーは契約下にあるものの、来季チームを移る可能性が高いとされ、ギュンター・シュタイナーは角田裕毅の改善を認めつつも、早くもその起用を推している。「ハジャーはレッドブルに行くべきだと思う」とギュンター・シュタイナーは『Red Flags Podcast』に語った。「マットはもうやめてしまった。彼は私にうんざりしたんだ。みんな聞いてくれ、彼らは私を置いていった。なぜなら、彼らのお気に入りの息子、角田裕毅を私はクルマから降ろすと言ったからだ」さらにギュンター・シュタイナーは語気を強めた。「現実から逃げるな、君たち2人とも。現実を直視しろ。以前、君たちは言っていたじゃないか、『カルロス・サインツは1回表彰台に上がった』と。角田裕毅はレッドブルで6位を1回取っただけだ、ウィリアムズじゃなくてレッドブルで、だ。なぜこんなに角田裕毅に甘いんだ?」「角田裕毅は好きだ。人としては好きだよ。でも最終的にはビジネスなんだ」アゼルバイジャンGPで角田裕毅が避けた「最悪の事態」角田裕毅にとってバクーでの6位は、進歩を示し自己最高位を記録しただけでなく、もうひとつ重要な意味を持っていた。少なくとも1ポイントを獲得したことで、自身のシーズン最低得点(2022年の12点)に並ぶことを回避できたのだ。ハジャーが2026年にレッドブルへ昇格するかどうかは不明だが、流れを見る限り、大きな失敗がなければ昇格する可能性は高いとみられている。最後に残る疑問は、レッドブルがついにフェルスタッペン以外のドライバーにも優しい2台目のマシンを設計できるのかどうかだ。そうでなければ、同じ問題が繰り返されることになるだろう。
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