アルピーヌF1はピエール・ガスリーを2028年まで残留させたが、2026年のチーム体制は依然不透明だ。その中で浮上しているのが、レッドブルで苦境に立たされる角田裕毅との「再タッグ」構想だ。ピエール・ガスリーは、イタリアGPを前にアルピーヌと長期契約を結び、2028年までチームに残留することになった。しかし、来季彼とコンビを組むドライバーの正体はいまだ明らかになっていない。
フランスの自動車メーカーであるアルピーヌは現在コンストラクターズ選手権で最下位に沈んでおり、1つ上のハースを逆転する望みもほとんどない。チームは早くも2026年のレギュレーション変更に照準を合わせており、来季からは新たにメルセデスをパワーユニット供給元として迎える予定だ。アルピーヌの現状とコラピントの苦戦チーフアドバイザーのフラビオ・ブリアトーレと新代表スティーブ・ニールセンは、ガスリーのチームメイト選びに直面している。フランコ・コラピントはジャック・ドゥーハンの後任として10戦を消化したが、いまだポイント獲得には至っていない。ブリアトーレは既に後任候補リストを用意しており、その中には1人の日本人ドライバーの名前が挙がっている。そしてその人物こそ、ガスリーがチームに推薦している角田裕毅だ。角田裕毅を推すガスリーF1 Oversteerの報道によると、2026年に向けてドライバーラインナップが不透明なチームはアルピーヌ、レッドブル、レーシングブルズの3つとされる。角田裕毅は日本GPでレッドブルに昇格して以来、ここまでわずか9ポイントしか獲得できておらず、シートを失う瀬戸際に立たされている。角田裕毅が再びレーシングブルズへ戻るのではという噂もある中で、アルピーヌは角田裕毅を候補のひとりとして検討しているという。ブリアトーレ自身は角田裕毅起用に完全には納得していないが、「ガスリーは角田裕毅を連れてきたいと考えている」と報じられている。両者はアルファタウリ時代に強固な関係を築いており、経験豊富で相性の良いコンビとして再び組む可能性がある。ガスリーの角田裕毅評角田裕毅は最近のインタビューでガスリーを「ブラザー」と呼んでいる。ガスリーはF1公式サイトに対し、角田裕毅のレッドブル昇格について次のように語った。「うん、電話で話したよ。僕がレッドブルでチャンスをもらった時のことや、うまくいかなかった部分、違っていたかもしれないことと重なる部分もある。彼には経験があるし、速さもある。僕はずっと彼を応援してきた」「2年間一緒に戦ってきて、彼の生の速さを見てきた。彼が当時から何ができるかを知っていた。2021年からずっと、彼は本当に速いドライバーだと言い続けてきた。彼にはスピードがあるし、強いキャラクターも持っている」ガスリーが角田裕毅を高く評価していることは明白だ。しかし最終的な判断はアルピーヌ首脳陣に委ねられており、今季のレッドブルでの成績を見れば、彼らが納得するかどうかは不透明だ。