角田裕毅とランス・ストロールがF1イタリアGPのフリー走行2回目(FP2)でコース上で交錯する場面があった。これにより角田裕毅は激怒し、無線でアストンマーティンのドライバーを「stupid(バカだ)」と呼び、怒りをあらわにした。この日のFP1から、各ドライバーはお互いのアタックラップに入り乱れる形で平穏な走行ができず、無線でも不満が飛び交っていた。その流れはFP2でも続き、角田裕毅とストロールの小さなインシデントにつながった。
カナダ人ドライバーのストロールは、アウトラップ後のクーリングラップでパラボリカの外側をスロー走行していた。一方、角田裕毅はフルスピードでその名物コーナーへ進入。26歳のストロールが外側を這うように走行しているのを見て、角田裕毅は無線で怒りをぶちまけた。「What the f**k is this bro(何だよこれ、おい)」その直後、レースエンジニアのリチャード・ウッドも、コーナー外側でスロー走行を続けるストロールの行動に困惑した様子でこう答えた。「Yeah, Not sure what he was up to in turn 11(ああ、ターン11で彼が何をしていたのか分からない)」さらに角田裕毅は怒りを重ね、「How stupid(なんてバカなんだ)」と吐き捨てた。一方で角田裕毅は、前戦ザントフォールトで再びポイントを獲得し、7戦連続ノーポイントという不振をようやく終わらせている。レッドブル代表「角田裕毅は一歩一歩進歩している」ベルギーGPでの複数のアップグレード以降、角田裕毅は予選でのマックス・フェルスタッペンとの差を縮めつつある。しかし、そのベルギーGPでは不利な戦略を強いられてポイント圏外に沈み、続くハンガリーGPではチーム全体が苦戦し、角田裕毅も無得点に終わった。ただし、オランダGPで再びポイントを持ち帰ったことで、今季の合計ポイントは12に到達。それでも厳しいシーズンが続く中、レッドブルのチーム代表ローラン・メキースは公式サイトを通じて角田裕毅を擁護した。「スピードは消えるものではないと我々は考えている。裕毅は昨年終盤に非常に良い走りを見せたし、今季前半も(レーシングブルズで)良いパフォーマンスを見せていた」「もちろん、このチームで迎えたシーズン前半は厳しかったが、我々は一戦一戦で状況を見ている。スパでは前進があったし、ブダペストは我々の最悪の週末だったが、それでも裕毅はマックスに対してペースで非常に接近していた。予選でマックスとの差はコンマ1.5秒だった。通常ならその差でフロントロウを取れるが、ブダペストではQ1敗退だった。彼は一歩一歩進歩している」
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