角田裕毅は数日前、レッドブルでの厳しい状況やマックス・フェルスタッペンとの比較について語った。角田裕毅は「マックスと比べるのはフェアではない」と主張したが、元F1王者のジャック・ヴィルヌーヴは辛辣な意見を示した。SoyMotorに引用された発言の中で、ヴィルヌーヴは角田裕毅を「おそらくフェルスタッペンがF1で持った最悪のチームメイト」と断じた。
「アロンソをフェルスタッペンの隣に置くのもいいだろう」レッドブルが今季獲得したコンストラクターズポイント194のうち、角田裕毅が稼いだのはわずか7点。比較で大きく見劣りする状況に、角田裕毅は「同じクルマを与えられるかどうかだ」とコメントしていたが、ヴィルヌーヴはこれを一蹴した。「多くの人は『クルマがマックス用に作られているから不公平だ』と言う。だが、マックスだけが本当にチームに良いフィードバックを与えているのかもしれない。だからクルマは彼に合わせて開発される。チームはセカンドドライバーをわざと困らせようとしているわけじゃない」と指摘し、角田裕毅を事実上「役立たず」と評した。角田裕毅は比較を避けつつもフェルスタッペンを「現役最強のドライバー」と称えたが、この点にはヴィルヌーヴも同意した。「問題はマックスのような存在がほとんどいないことだ。昔は同じレベルのドライバーが複数いたが、今は多くが“良いドライバー”止まりで“例外的”な存在はいない。だからこそマックスが際立って見える」と述べた。その上でヴィルヌーヴは角田裕毅に見切りをつける。「もう4〜5年の経験がある。全力を出し切ったが、それでも十分ではなかった。それがすべてだ。彼はこのチャンスを切望し、手に入れたが結果を残せなかった。エリートチームでのチャンスを与えられ、しかし実力不足が露呈した。本人も今それを痛感し、苛立ちからさらに悪い走りをしてしまっている」と厳しく語った。さらにヴィルヌーヴはフェルスタッペンにふさわしい相手を挙げる。「ルクレールをマックスの隣に置けば、彼が本当にどれだけ凄いか分かる。今のアロンソを隣に置くのもいいだろう。あるいはノリスと比べれば、彼が“例外的”なのか“ただの良いドライバー”なのかが見えてくる。そうして初めて本当の基準が測れるんだ。マックスは例外的だが、これまでのチームメイトは十分なレベルではなかった。それを『かわいそうだ』と片付けるのは間違いで、単純に“良い”程度の実力しかなかったということだ」と締めくくった。
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