角田裕毅(レッドブル)は、夏休みに入る前に本拠地ミルトンキーンズのファクトリーで作業を行う必要があると明かした。F1はハンガリーGP終了後からサマーブレイクに入り、次戦オランダGP(ザントフォールト)までレースは行われない。FIAの競技規定では、全チームが最低14日間の工場閉鎖を義務付けられており、その間はシミュレーター作業やファクトリー作業、テストを行うことはできない。
一部のチームはハンガリーGP直後からこの2週間を消化しているが、レッドブルは今週後半から閉鎖期間に入る予定で、それまでは通常業務が続くという。角田裕毅はその間に課題解決に取り組み、休暇に入ると語った。「明日はすぐにファクトリーに向かってシミュレーターに入ります。何がうまくいかなかったのかを調査し、夏休みの間もハードワークして、シーズン後半を今回のような形で始めないようにしたいです。悔しいですが、前向きにとらえて、もっと強くなって戻ってきます」その後、角田裕毅は日本に帰国し、鈴鹿サーキットでホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿(HRS)の特別講師を務めた。角田裕毅は夏休み前にレッドブル本社での作業に臨むと語った2025年の苦戦開幕直後の2戦でレーシングブルズから好走を見せた角田裕毅は、不調のリアム・ローソンに代わってレッドブルに昇格した。序盤はポイントを獲得する走りもあったが、直近7戦は無得点が続いている。この間、チームメイトのマックス・フェルスタッペンは同じマシンで63ポイントを稼ぎ、角田裕毅のレッドブル加入後の通算成績は12戦でわずか7ポイント。フェルスタッペンはチームの総得点194ポイント中187ポイントを獲得しており、数字上の差は大きい。両タイトル獲得の可能性はすでに失われているが、コンストラクターズ選手権3位はまだ狙える位置にあり、そのためにも角田裕毅の安定したポイント獲得が求められている。