レッドブルF1チーム代表のローラン・メキースは、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を振り返り、角田裕毅のレースが非常に難しい展開だったと語った。角田はセットアップ変更によりピットレーンスタートを選択し、最下位からの追い上げを強いられたが、最終的に17位でレースを終えた。メキースは「今週末はFP1の最初のラップから非常に厳しかった。角田にとっても例外ではなく、ピットスタートとなったことで、そもそもレースにおいて大きな影響を及ぼすのは難しかった」とコメントしている。
「セットアップの見直しやシステムチェックのためにピットスタートを選んだが、ブタペストのようにオーバーテイクが難しいサーキットでは、早々にDRSトレインに捕まり、レース展開を切り拓くことができなかった」加えて、角田裕毅のマシンにはフロントウイングのダメージも発生していたと明かし、「フロントウイングのガーニーフラップが途中で外れたことでグリップを失い、ペースも大きく落ちてしまった。そこからは有効な戦略判断を下す余地もなくなってしまった」と述べた。一方で、シーズン全体の流れには一定の前向きな評価も示しており、「ここ2戦連続で2台ともQ3に進出しており、クルマの競争力は高まっている。今回のような難しい週末からこそ、多くの学びがある。後半戦に向けてやるべきことは多いが、我々にはそれを乗り越えるチーム力がある」と語った。レッドブルはコンストラクターズランキングで1つ順位を落とす結果となったが、夏休みを利用して体制の立て直しを図り、次戦ザントフォールトでの巻き返しを狙う。角田裕毅にとっても、前半戦で得た手応えを次戦へとつなげたいところだ。
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