レッドブルの新チーム代表に就任したローラン・メキースは、2026年のドライバーラインアップよりも、現時点では角田裕毅のパフォーマンス向上を「最優先事項」として取り組んでいると語った。角田裕毅は今季序盤の第3戦からレッドブルに昇格したが、前任のリアム・ローソンと同様に結果に苦しんでいる。ここまでグランプリでのポイント獲得はわずか3回。最高位は開幕戦バーレーンGPでの9位にとどまっている。
このため、チームの192ポイント中185ポイントをマックス・フェルスタッペンが稼ぎ出す形となっており、2台目のマシンの戦力不足が課題となっている。メキースはベルギーGPを前に、クリスチャン・ホーナーの後任としてチーム代表に就任。その中で、来季のドライバー候補について問われた際、こう語った。「我々が今集中しているのは、角田に必要なものを提供して、彼がパフォーマンスを発揮できるようにすることだ」「2台目のシートに関しても、まず優先すべきはそこだ。チームは数戦にわたって取り組んできたし、我々も一緒になって、さらなる一歩を踏み出す方法を探しているところだ」「スパでは非常にポジティブな兆しが見られた。今週末(ハンガリー)は少し難しい週末なので判断はしづらいが」「過去に見せてきたようなパフォーマンスを角田が再び発揮できない理由はどこにもない。今はそこに全力を注いでいるところだ」角田裕毅としては、シーズン後半で巻き返しを図る必要がある。仮に改善が見られなければ、2026年にはフランス人ルーキーのアイザック・ハジャーが起用される可能性もある。ハジャーは今季、印象的なデビューを果たしている。「角田裕毅に必要なものを与えることが最優先」と語るメキース「フェルスタッペンに疑念はなかった」一方、フェルスタッペンはハンガリーGPの開幕を前に、2026年もレッドブルに残留することを正式に表明。長らく続いたメルセデス移籍の噂に終止符を打った。この件についてメキースは、こう語った。「チーム側としては、本当に疑念はなかったと思っている」「マックス自身が繰り返しそう言っていたし、我々は彼が何を求めているかも分かっている。つまり、速いクルマだ。彼がそれを公の場でより強く言ってくれたのは、皆にとっても良いことだと思っている」「我々にとっては、常に彼がチームの中核的存在であることに変わりはない」