角田裕毅は、レッドブルがマックス・フェルスタッペンを失えばチームランキングでレーシングブルズの後塵を拝することになるというザク・ブラウンの見解に同意した。その可能性は、現在チームが直面している現実でもある。というのも、4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンがメルセデス移籍と強く結びつけられているからだ。
フェルスタッペン自身は2026年の計画について多くを語っていない。「僕が何か言えば言うほどメディアに報道されるだけ」と話している。一方で、彼のパートナーであるケリーの兄、ネルソン・ピケJr.が「うっかり漏らしてしまった」と見られる発言をしている。元F1ドライバーのピケJr.は、ポッドキャスト『Pelas Pista』の中でメルセデスについて語る際、「来年、マックスがいる状態で」と発言し、その後すぐに「まだ契約の最終調整が残っている」と少し言い直した。さらに彼は「8月までには決断しないといけない。最終的な条件を詰めるか、そうでないかだ」と続けており、後退しながらも意味深なコメントを残した。フェルスタッペンを失うことは、レッドブルにとって大きな痛手になる。ザク・ブラウン「レッドブルはレーシングブルズ以下になる」「レッドブルはレーシングブルズより後ろになる」とマクラーレンCEOのザク・ブラウンはSky F1に語った。「今の彼らはマックスが背負っている状態だ」今季、フェルスタッペンはレッドブルの172ポイントのうち165ポイントを稼ぎ出しており、チームはコンストラクターズランキングで4位につけている。彼がいなければ、19ポイントのアルピーヌよりも下の最下位に沈むことになる。フェルスタッペンの強さは際立っており、2018年にダニエル・リカルドがチームを去ってからの7年間で、彼は60勝を挙げた。一方で、その間にチームメイトたちが挙げた勝利数はわずか5勝。タイトル獲得数に至っては4対0と圧倒的だ。しかし、ザク・ブラウンのこうした主張に対して侮辱だと感じるどころか、現チームメイトである角田裕毅はその意見に完全に同意している。角田裕毅は2025年シーズンの開幕をレーシングブルズで迎え、オーストラリアと中国の両グランプリ週末でトラブルを抱えながらも2戦で3ポイントを獲得した。そして第3戦の日本GPからレッドブルに昇格し、以降10戦で7ポイントを加算している。「まあ、それは事実だと思います。たぶん僕たちは後ろにいると思います」と角田裕毅はブラウンの発言について語った。「今のパフォーマンスを見る限り、たぶん後ろにいると思います」「VCARB(レーシングブルズ)はこれまで、確かにいいパフォーマンスをしています。僕自身、最初の2戦ではいい走りができたと思っています。もしオーストラリアで問題がなくて、中国でも戦略がうまくいっていれば、もっと多くのポイントを取れていたと思います」「だから彼らがいいパフォーマンスをしているのは、すごくいいことだと思います」「でも、今の僕はレッドブルに完全に集中していますし、このマシンはちゃんと使いこなせば機能するクルマです」「僕としては、もっと時間が必要だと思っています。理解を深めていくために、エンジニアと一緒にしっかり作業していく必要がありますし、マックスが言っていることももっと理解していかないといけないと思います」ローソン「ザク・ブラウンは理解していない」ただし、角田裕毅やブラウンと同じ見解を持っていない人物もいる。開幕2戦でフェルスタッペンのチームメイトを務めたリアム・ローソンはポイントを獲得できず、中国GPのスプリントと決勝の予選ではいずれも20番手に沈んだ。レッドブルは彼の状態を「足踏みしている」と見て、レーシングブルズへ戻し、代わって角田裕毅を昇格させた。ローソンは、ザク・ブラウンの発言は的外れだと考えている。「ザク・ブラウンは理解していないと思う」とローソンはPlanetF1.comを含むメディアに語った。「関係者でもない立場からコメントするのは簡単なことだ。だから、彼には実情は理解できていないと思う」現在、レーシングブルズに戻ったローソンは12ポイントを獲得しており、角田裕毅を上回る位置にいる。
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