角田裕毅は、レッドブル・レーシングでのここ数戦はポイントから遠ざかる厳しい状況が続いている。F1オーストリアGPはチームのホームレースとなるが、本人は特別な準備はしていないと語りつつ、これまでの取り組み方には手応えを感じているようだ。木曜日に角田裕毅は、予選やセッション序盤でのマシン挙動の理解不足を課題に挙げ、「まだこのクルマを完全には理解できていない」と正直に認めた。その一方で、週末ごとに自信を深めており、「今までのどのレースウイークよりも自信がある」と前向きな姿勢を見せている。
Q:ここ数戦は苦しい展開が続いていますが、今週末はチームにとってホームレースです。より良い週末にするために、裏側でどんな取り組みをしてきたか教えてください。特にこの週末に向けた特別な準備はあまりしていません。まあ、当然ですが、いつも通りの作業はやってきました。これまでのレースウイークでの自分の取り組み方には満足しています。うまくいかなかったことがいくつかあって、まあその一部は自分のコントロール外のことでもあります。たとえば先週末のFP3とか。正直言って、先週もクリーンなレースウイークではなかったです。でも同時に、自分の成長の仕方やリズムに関しては、確実に正しい方向に進んでいると感じています。もちろん、みんなが求めているほどの速さではないかもしれませんが、少なくとも毎週ポジティブな兆しは見せられていると思います。だから自分としては満足しています。ただすべてをまとめる必要があるだけで、レースごとに自信は高まっているし、正直今までのどのレースウイークよりも今の方が自信を持っています。今はまだ学習段階ですが、自分がやっていることを続けていきたいです。Q:自分が本来持っているレベルに到達するために必要なのは自信だけですか?それとも他にも改善すべき点はあるのでしょうか?うん、自信ですね。クルマに対する理解、それから経験。たとえば、どのセッションでも、最初のラップからどういう挙動になるか分かっているっていうのは、すごく大きなアドバンテージになるんです。今の僕は、最初のラップで少し様子を見ないといけないんです。というのも、どんな挙動になるか完全には分かっていないから。だから全開で行こうとしても、ちょっとやりすぎてしまって、いろんなことが起きてしまう。そういうことから、もっと学ばなきゃいけないし、今のクルマのことをまだ全然理解できていないんだなと思わされます。特に予選のような状況では、クルマの挙動を把握するのに最低でも半周は必要だったりして、そうなると限られた時間の中では理想的じゃない。もし最初からどんな挙動か分かっていたら、もっと違うんですが。そういう部分は経験と自信からくるもので、少し時間が必要なんです。でも確実に正しい方向に進んでいて、レースごとにそういったものが積み上がっているので、これまでの取り組み方には満足しています。
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