角田裕毅は、F1エミリア・ロマーニャGPの決勝でピットレーンスタートから10位入賞を果たし、徹夜でマシンを修復したメカニック陣の「大きな」働きに対して感謝の意を表した。土曜の予選Q1序盤、角田裕毅は大クラッシュを喫し、赤旗の原因となった。レッドブルのマシンはグラベルに飛び込み、バレルロールするほどの激しいアクシデントで、4輪すべてに深刻なダメージを負った。
幸いにも角田裕毅本人は無傷でレース出走に支障はなかったが、メカニックたちはマシンの修復に夜通し取り組むこととなり、その結果、日曜の決勝はピットレーンからのスタートとなった。レースでは、バーチャル・セーフティカー(VSC)とセーフティカー(SC)のタイミングにも助けられながら、角田裕毅は着実に順位を上げていった。そして、終盤にキミ・アントネッリがリタイアしたことで10位に浮上し、1ポイントを獲得した。「少なくともチームに何か返せたのは嬉しいです。特にあれだけの作業を夜通しやってくれたメカニックたちのことを思うと、本当に大きな仕事だったと思います」「何かを返せたことには満足していますが、それでも昨日の予選のことはすごくフラストレーションが残っています。あまり眠れませんでした。でも、切り替えるしかありません。とにかく、チームに何かを返せたという点ではまだ納得しています」角田裕毅「Q1のヒーローになろうとした」予選クラッシュの背景を語る角田裕毅は、F1エミリア・ロマーニャGPの予選で喫した大クラッシュについて、自身が「Q1のヒーローになろうとした」ことが原因だったと振り返った。週末序盤の好調なパフォーマンスにより、過度な期待を自分に抱いていたという。金曜のフリー走行では、角田裕毅はチームメイトのマックス・フェルスタッペンに0.1秒差以内で迫るなど、上々の滑り出しを見せていた。その手応えが、逆に焦りや無理な攻めにつながったと語る。「正直、ワンラップのペースはすごく良かったです。特にFP2まではマックスとかなり近いタイムを出せていましたし、FP3ではあまりラップのチャンスがなかったんです。だからこそ予選には自信を持って臨んでいましたが、期待しすぎてしまった。Q1の最初のラップでヒーローになろうとしてしまって、それは本当に必要のないことでした」角田裕毅は、今後の予選に向けては「一度立ち止まって見直す必要がある」と述べ、冷静な判断と着実なアプローチの重要性を強調した。「そういった部分を一度立ち止まって見直して、次はもっと良くしていきたいと思っています」
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