角田裕毅のために選択されたタイヤ戦略は称賛されるものではなかったが、RBのクルーたちは2024年F1オランダGPの決勝で最速で角田をピットから送り出した。11番グリッドからソフトでスタートした角田裕毅は、14周目にミディアム、32周目にハードに交換する2ストップ戦略を選択。RBのチーム代表のローラン・メキースが「少しリスクを冒した」と認める2ストップ戦略は機能せず、角田は6つ順位を下げて17位でフィニッシュした。
しかし、ピットストップは最速だった。角田裕毅の2回目のタイヤ交換をRBのクルーは2.18秒で完了。このレースで2番目に最速のピットストップだったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の2.4秒を大きく上回った。RBがDHL FASTEST PIT STOP AWARDをとるのは今季2回目となる。それでも角田裕毅はF1オランダGPでRBが採用した戦略には納得していない。「チーム内で戦略を分けて戦いましたが、特に私の方はうまくいきませんでした」と角田裕毅はコメント。「2ストップ戦略がうまくいくかは半々でしたが、ピットインのタイミングが遅くなってしまいました。ソフトタイヤでスタートしてポジションを落としてしまい、その後はトラフィックに引っかかり、空気の流れが悪い中で走らなくてはなりませんでした」「スタート位置から大きく後退したフィニッシュとなってしまい、とても悔しいです。チームとしてもっとよいレースができたはずですが、この週末から学び、以降のレースの改善につながるように取り組んでいきたいと思います」