角田裕毅は、2024年F1ハンガリーGPの決勝を9位でフィニッシュ。1ストップ戦略を成功させたことをRB F1チームの首脳陣も称賛した。10番グリッドからミディアムでスタートした角田裕毅は、オープニングラップで2台のソフト勢に抜かれてポイント圏外に脱落する。
上位の2ストップ勢が第1スティントを延ばしたことで順位を下げるなか、角田裕毅は30周までタイヤ交換をしななかったことで戦略は失敗かと思われた。しかし、10番手で開始した第2スティントをハードタイヤでそのまま走り切った。全ドライバーのなかで唯一の1ストップ戦略であり、終盤にはランス・ストロール(アストンマーティン)の猛追を受けるも、0.717秒で逃げ切って9位でフィニッシュ。貴重な2ポイントを獲得した。土曜日の予選Q3でクラッシュしてマシンに大きなダメージを負いは、ほぼ作り替えたマシンでレースに挑んだ角田裕毅は、メカニックたちに感謝の言葉を伝えた。「まず最初に、レースに間に合うよう徹夜して、今朝も費やして僕のマシンを修理してくれたメカニックとチームに心から感謝します」と角田裕毅はコメント。「大きなクラッシュをしてしまった後だったので簡単ではありませんでしたが、多くのパーツを交換しなければなりませんでした。しかし、彼らの努力のおかげで、今日はポイントを獲得することができました。チーム全員に心から感謝しています」「昨日のクラッシュを挽回できて本当に安心しましたし、特にタイヤマネジメントには満足しています。特にライバルチームよりも上位でゴールできたことは、今後のレースに向けて大きなプラス材料になると思います」RB F1チームの車両パフォーマンス責任者を務めるギヨーム・デゾトゥーは「裕毅は9位でフィニッシュし、昨日の予選でのクラッシュから彼のマシンを修復するためにチームが一晩中懸命に取り組んだ努力が報われ、貴重な2ポイントを獲得した」と角田裕毅をたたえた。「裕毅に関しては、第1スティントを延長することにした。彼の優れたタイヤ管理とラップタイムの一貫性により、1ストップレースを行う可能性が開かれたし、それが我々ちの狙いだった。この戦略により、2台のアストンマーティンに勝つことができ、素晴らしい成果を挙げ、今週末を良い形で終えることができた」RB F1チームのチーム代表を務めるローラン・メキースは「再びミッドフィールドをリードし、今日獲得したポイントは、その努力の正当な報酬だ」と語った。「裕毅のレースは素晴らしいものだった。我々は1ストップレースを敢行した唯一のチームであり、それによってミッドフィールドのライバルだけでなく、アストンマーティン2台をも打ち負かすことができた」「裕毅のタイヤマネジメントは群を抜いており、最後までタイヤをうまく使い切った。また、チームは裕毅がQ3でクラッシュしてしまった後、新しいシャシーを使って彼の車を再構築するという、短い時間の中で本当に素晴らしい仕事をしてくれた」
全文を読む