角田裕毅のF1スペインGP初日のフリー走行を妨げた問題について、ビザ・キャッシュアップRBのレーシングディレクターを務めるアラン・パーメインが説明した。角田裕毅はFP1の多くをガレージで過ごすことになり、わずか21周しか走行できなかった。その理由は冷却システムに問題が発生したからであり、また新しいリアウイングのDRSにも問題が発生したため、DRSなしでの走行を余儀なくされた。その結果、角田裕毅は20番手タイムでFP1を終えている。
FP2では、現場でリアウイングの問題を解決できなかっため、旧スペックのリアウイングを搭載。RBは今週末に6つのアップグレードパーツを導入しているが、そのうちの1つを失ったことでパッケージとしてのバランスを崩すことになった。「今日は私たちにとって、決して順風満帆な一日ではなかった」とアラン・パーメインは語った。「FP1では、裕毅のマシンの冷却システムに問題が発生し、その修理に時間を取られてしまった。また、新しいリアウィングのDRSに問題があり、FP1の残りの時間は安全策としてDRSを閉じた状態で走行することになった。もちろん、それは多くのラップタイムをロスすることになるし、正しいコンディションで走らなければ、マシンのバランスを完全に把握することはできない」「FP2では、いくつかの変更を行い、ウィングを以前のスペックに戻した。リアエンドを少しでも落ち着かせるために、2台のマシンのセットアップを調整したが、FP2でもドライバーたちはどちらもマシンに完全に満足しているとは言えない」「リアエンドのグリップがやや不足しており、明日のレースで達成できると思うタイムシートに再び戻れるよう、一晩かけてセットアップを改善する作業が残っている」「アップグレードによる数値には満足している。すべてがうまく機能しており、問題はない。今後は、マシンのメカニカルな部分とサスペンションのセットアップの改善に重点を置くつもりだ」