角田裕毅は、2024年F1第4戦日本グランプリに向けてすでに来日しており、東京都内で取材に応じ、鈴鹿サーキットで春開催となる今年のレースにむけて抱負を語った。2021年にアルファタウリからF1デビューを果たした角田裕毅は、装いを新たにしたビザ・キャッシュアップRBでF1参戦4年目のシーズンを迎えており、過去2戦では予選Q3に進出し、前戦オーストラリアでは待望の今季初ポイントを獲得。母国グランプリにむけて弾みをつけている。
秋に開催が定着していた日本グランプリだが、今年は史上最多の24戦のカレンダーを組んだF1は、物流の負担を軽減し、シーズンをより持続可能なものする意図を明確にして地域化を進め、オーストラリア、中国と南半球でのグランプリをまとめて、鈴鹿サーキットでのレースは春開催となった。角田裕毅は「今までと違った鈴鹿のグランプリが見えると思うし、いつも通りわくわくしています」とコメント。「桜の中で走る鈴鹿になると思います。気温が低めで、タイヤが性能を発揮してタイムが伸びると思うし、その分、鈴鹿をもっと楽しめるかなと思います」「かと言って、いつもと変わらずに24レースで毎回同じレースをするくらいのリラックスしたメンタル面でもあります。それでも、やっぱり日本のファンの前で走るのはすごく楽しみだし、あの歓声の前を走るのは特別で光栄です。皆さんの前で今年こそはトップ10に入る活躍を見せたいです」鈴鹿サーキットについて角田裕毅は「結構難しい」と語る。「肝は、リズムよく走ることですね。速いスピードで入るコーナーが多いので自信も必要だし、繊細にタイミングよく一発で決めるのが重要だと思います」今シーズンにこれまでの戦いについて角田裕毅は「あまり無線で叫ばなくなりました(笑)」とコメント。「トップドライバーやチャンピオンのような熟成したところを見せなくてはいけないので。ミスをしても、今までは叫んでクールダウンしにくかったですが、自分で抑えたことで集中力をキープできるようになったのが一番大きいですね」「去年はポイントを獲得できるレースとそうでないレースがはっきりしていました」「今季はずっとトップ10を争っていて、予選ではいいパフォーマンスを築けていています。チームとしてポジティブだなと思っています。僕もさらに集中して、今のところはいいシーズンだと思います」「決勝ではどうしてもクルマのパフォーマンスの差が大きくなります。特に10位に入るのは昨季より難しく感じています。トップの5チームは本当に速いので、追い付いて“トップ6”と言われるくらいのチームになれたらと思います」今季の全体的な目標について角田裕毅は「ドライバーズチャンピオンですと語る。「まずはドライビングに集中して、チャンピオンになったらさらに記録を伸ばしていきたいです」
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