角田裕毅は、2023年F1日本GPでのアルファタウリの戦略を嘆いた。ユーズドのソフトタイヤで9番グリッドからスタートした角田裕毅は、前で起こった接触事故の影響でターン1でフェルナンド・アロンソとチームメイトのリアム・ローソンに抜かれて11番手に順位を下げた。
その後、オープニングラップではローソンとあわや接触の抜きつ抜かれつのチームメイト同士のバトルを展開。2024年の残留が決まった角田裕毅に対し、レースシートを得られなかったローソンの意地がみえた。「あのまま行っていたらクラッシュしていたと思います。あそこで引いたのは良かったと思います」と角田裕毅はローソンとのバトルを振り返る。その後、1回目のピットストップでローソンをアンダーカットした角田裕毅だが、ミディアムタイヤでペースがあがらず、フェルナンド・アロンソとアルピーヌの2台にコース上で成すすべなく抜かれる。だが、アルファタウリは角田裕毅をすぐにはピットにいれず、31周目ようやくハードタイヤに交換。あげく、5周早くピットインしていたローソンにアンダーカットを許してしまう。「かなり引っ張りすぎたと思います。何のメリハリのないよく分からないストラテジーでした」と角田裕毅は嘆いた。ハードタイヤの最終スティントで、特に終盤は角田裕毅は目の前を走るローソンよりも速かったが、チームから順位を交換する支持はなく、ローソンが11位、角田が12位でレースをフィニッシュした。「速さはありましたが、(ローソンに)引っかかってしまったし、高速コーナーでタイヤがオーバーヒートして抜けなくて、どうしようもありませんでした」と角田裕毅は語る。「チャンスとパッケージを最大化ができなかったのは残念です。自分としてはすべて出し切りましたが、レース週末全体を通して戦略としてはもっとやれたことがあったと思います」鈴鹿サーキットには決勝日に10万人を超えるファンが訪れた。「ファンのみなさんの前で結果を出せなかったこと、ポイントを獲ることができなかったのが本当に残念です」と角田裕毅は語る。「レース内容は楽しめませんでしたけど、とにかく鈴鹿は楽しめました。日本のファンのみなさんの存在は本当に特別でしたし、予選・決勝は特にエネルギーを頂きました。あの声援は忘れることはないでしょう」角田裕毅ペースはよかったのですが、それを最大限に発揮できずに憤りを感じています。鈴鹿はタイヤがオーバーヒートしやすいので、前に付いていくことが難しく、ハードタイヤに変えるタイミングも遅すぎたかもしれません。その結果、後方に沈んでしまい、集団に追いつくのに時間がかかってしまいました。トップ10に入ることは難しかったと思います。日本のファンの皆さんの前でいいパフォーマンスを披露して結果を出せず、とても残念です。それでも、たくさんの応援を頂けたことにとても感謝しています。今日は結果をしっかりと受け止めます。