角田裕毅 「昨年に比べてはるかに自分をコントロールできている」

経験豊富なチームメイトのピエール・ガスリーに総合的に負けていた角田裕毅だったが、最終戦F1アブダビGPでは自己ベストリザルトとなる4位フィニッシュを果たす最高の週末でシーズンを締めくくった。2年目となる今年、角田裕毅は、バーレーンで16番手から8位までチャージするパフォーマンスでシーズンをスタートし、ルーキーシーズンの脱線の場所となったイモラでも実りの多い週末を享受した。スクーデリア・アルファタウリは、金曜日の予選Q1でタイミングを間違えて2台揃ってQ1敗退を喫したが、角田裕毅はピエール・ガスリーを0.3秒上回る仕事をした。スプリントで12位まで順位を上げた角田裕毅は、決勝ではスタートで9番手まで順位を上げ、スリックタイヤでケビン・マグヌッセンとセバスチャン・ベッテルを華麗にオーバーテイク。終了間際にシャルル・ルクレールに抜かれたものの、今シーズンベストとなる7位でレースを終えた。一方、チームメイトのピエール・ガスリーは苦戦を強いられて、元レッドブルドライバーのアレクサンダー・アルボンを抜くことができずに12位でレースを終えた。レース後、角田裕毅は「昨年に比べてはるかにコントロールできていると思います」と振り返った。「去年の同じ時期はコントロールできていませんでしたし、自分が何をしているのかもわからなかったので、ラップごとに限界を超えていましたが、実際にはそれはドライバーとしての良い学習でした」「その後、僕は悪いループに入りましたが、実際にそれはドライバーとして良い学習になりました」「次のステップに進むことができたましたし、今日はポイントを獲得することができました」「昨年と比べると、特にレースペースに大きな違いがあると思います」イモラの週末を自宅で過ごすことができた角田裕毅は、無線での暴言が悪い意味で話題になったルーキーシーズンと比較して、今年は相対的に落ち着いている点を指摘した。「無線でまだ叫んでいるのかもしれませんが、ラジオ（ボタン）はあまり押していません」と角田裕毅は付け加えた。「これは昨年に比べて大きな変化です」「まだもっと落ち着こととしています。ラジオで叫んでも意味がないことに気づきました。落ち着いた声で限界を伝え、次のステップを見つける方がよいですからね」スクーデリア・アルファタウリは、かなり実質的なアップデートの一環として、エミリア・ロマーニャGPで新しいフロアをデビューさせた。これは、ピエール・ガスリーが「ブッグタイム」と興奮を表明したアップグレードだ。角田裕毅が7位でフィニッシュしたことで、コンストラクターズチャンピオンシップで2021年のライバルであるアルピーヌF1チームのすぐ後ろの同じポジションに上がることができた。今シーズン、スクーデリア・アルファタウリは、これまでのすべてのレースでポイントを挙げているが、まだダブルポイントフィニッシュを達成していない。バーレーンでは、角田裕毅が油圧漏れによるFP3の欠場を克服したが、ピエール・ガスリーはパワーユニットの故障でリタイア。サウジアラビアでは、角田裕毅が水漏れで予選を逃し、エンジントラブルでレースに出場できなかった。メルボルンでは、予選で角田裕毅とピエール・ガスリーの両方がQ3進出を逃し、週末中ずっとペースに苦しんだ。角田裕毅がシーズン前に「僕よりもフィットネスが優れている」と冗談で語ったチーム代表のフランツ・トストは、ルーキーシーズンの重要な弱点に取り組んだ角田裕毅のフィットネス変革について高く評価ている。「まず第一に、裕毅は自分が思ったほどフィジカルコンディションは悪くなかった」とフランツ・トストは語った。「F1ドライバーのためのフィジカルトレーニングをするのは難しい。最高のトレーニングは常に車を運転することだ」「すべてのドライバーは自分が十分に壮健ではない思っているし、もちろん、彼はフィジカルトレーニングを増やす必要がある」「若いドライバーがF1に入ってくると、いつも車の中にあるすべての力によって強制され、すべてのドライバーは自分が十分に壮健ではない思ってしまう。「もちろん、彼はフィジカルトレーニングを増やす必要がある。だが、F1ドライバーのためのフィジカルトレーニングをするのは難しい。最高のトレーニングは常に車を運転することだ」「おそらく彼はすべきだったいくつかのトレーニングセッションを過小評価していが、彼はそれを行い、それから彼は多くを改善した」「彼はそれを真剣に受け止め、1日2回トレーニングを行ってきた。また、技術面を学ぶためにエンジニアと多くのレッスンを受けた。そして、裕毅は大きく改善した」「彼は完全にスケジュール通りであり、特に後半に速くて信頼できる車を彼に提供すれば、非常に良いシーズンになると期待している。裕毅は本当に良い仕事をしているし、我々は彼に満足している」