角田裕毅は、アルファタウリF1に残留が決定したときの驚きは「20%くらい」だったと語る。ホンダとレッドブルが支援する角田裕毅は、2022年のFIA-F2をランキング3位で終え、2021年にレッドブルの姉妹チームであるアルファタウリ・ホンダでF1デビュー。7年ぶりの日本人F1ドライバーとなった。
F1デビュー戦となったバーレーンGPでは9位入賞を果たし、F1マネージングディレクターのロス・ブランスは、角田裕毅をF1がこれまで見たなかで「最高のルーキー」だと称賛。レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコも、角田裕毅は今後数年で日本初のF1ワールドチャンピオンになる可能性があると絶賛した。しかし、その後、角田裕毅はクラッシュやミスが多発し、スランプに陥り、それと同時に周囲の評価も下がっていった。序盤7戦のうち3回の予選でのクラッシュを喫したことで、ヘルムート・マルコは角田裕毅は「生意気すぎる」と宣言し、その2か月後には「頭はヘルメットをかぶるだけでなく、考えるためにもそこにある」と付け加えた。だが、ヘルムート・マルコの批判にもかかわらず、アルファタウリF1は角田裕毅を2シーズンに向けて残留することを昨年9月に発表した。この決定に角田裕毅は「驚いた」と語り、それは正直さだと捉えている人もいたが、デビッド・クルサードは、その角田裕毅の弱気な姿勢を痛烈に批判した。「彼はどの惑星から来たのか? レーシングドライバーの声ではない。彼は小さなバッグを荷物を詰めて今すぐ家に帰るべきだと思う」とデビッド・クルサードは語った。「 『クラッシュし続けているので、彼らが僕を引き留めてくれたことに驚いた』だと? 私なら今すぐ飛行機のチケットを予約するだろう。安く済んでいいからね。彼は来年以降にF1にいることはないと思う」この発言を振り返り、角田裕毅は「トークをしていて、少し驚いたと言いましたが、正直、驚きはしましたが、それごど多くはありませんでした」と角田裕毅はGPFansに語った。「まあ、実際に苦労していましたが、同時に、2~3回、良いパフォーマンスと良い改善を示していました。ですが、通常はそれだけでは不十分です」「でも、2022年にドライバーラインナップの一員になることができるという自信を少し持っていたのは確かです」「だから、驚きはしましたが、20%くらいでした。僕が感じていたほとんどは・・・」「もちろん、『オーケー、今はこのようなことをする余裕があるし、学ぶ時間はもっとある』と感じていましたし、よりリラックスした気分になりましたが、あまり追加できるものはありませんでした」21歳の角田裕毅は、最終戦F1アブダビGPでキャリアベストとなる4位でフィニッシュし、2021年シーズンに32ポイントを獲得して14位で終えた。最近、角田裕毅は、2年目となる2022年がF1での自身の将来を決める上で重要な年だと認めている。角田裕毅は、チームメイトのピエール。ガスリーを「打ち負かす」ことができることを証明する必要がある。それができれば、レッドブルのレースシートの可能性は開き、それができなければ、下位カテゴリーで活躍するレッドブルのジュニアドライバーが角田裕毅のシートを狙っている。「2022年は僕にとって本当に重要な年になるでしょう」と角田裕毅は語った。「チームのクルマのペースはわかりませんが、パフォーマンスを上げる必要がある。もちろん、チームメイトを倒す必要があり、より一貫したレースが必要です」「でも、今、私は自分が改善しなければならないことの詳細に把握しています。これを改善すれば、彼を倒したり、チームメイトを倒したり、一貫したレースをしたりすることができます」「前進するためには、そういった全てのこと、すべての材料があると思っています。そういう意味では、本当にいい準備の年だったと思います」角田裕毅のF1での2シーズン目は、2月14日のアルファタウリF1の2022年F1マシン『AT03』の発表イベントでスタートする。