角田裕毅は、2022年に向けて早くもレッドブルのジュニアドライバー特有のプレッシャーに晒されている。アルファタウリは、常にドライバーの出入りがあり、2022年に誰がマシンに乗るかを予測することは困難だ。角田裕毅は素晴らしい才能と見なされ、開幕戦バーレーンでそれを示したが、その後は平凡な週末が続いており、再びプレッシャーに晒されている。
英国でレッドブルのミルトンキーンズのファクトリーの近くに住んでいた角田裕毅だが、序盤戦の不振からアルファタウリの本拠地であるイタリアへの引っ越しが命じられた。だが、過去にピエール・ガスリーはイタリアで調子を取り戻しており、親心が感じられる移動でもある。それでも、角田裕毅の後ろには有望なレッドブルジュニアドライバーが控えている。今年、ユアン・ダルバラ、ユーリ・ヴィップス、リアム・ローソンとF1昇格を狙う3名がFIA-F2に参戦している。その中でも将来のF1昇格が期待されているのは、リアム・ローソン(写真)だ。バーレーンでの開幕ラウンドで優勝と3位表彰台を獲得したローソンは現時点でランキング5位につけている。また、リアム・ローソンは、2021年にアレクサンダー・アルボンとともにDTMに参戦する。ニュージーランド出身の19歳のローソンがスピードを示す良いテストになると考えられている。ピエール・ガスリーが2022年もアルファタウリに残ることはほぼ確実だと考えられている。ヘルムート・マルコはレッドブルとして2022年までガスリーと契約を結んでいることを明らかにしている。2022年は新しいF1レギュレーションが導入され、アルファタウリは、新しいマシンを形作るためにピエール・ガスリーをリードドライバーに据えるはずだ。だが、問題は、ピエール・ガスリー自身がレッドブルへの移籍の見通しがないなかで留まりたいのか、自分を欲しがっている他のチームが移籍したのかということだ。ピエール・ガスリーが去る場合、アレクサンダー・アルボンが後任となるだろう. アルボンはマシンをよく知っており、今年は多くのテストを行い、レッドブル・レーシングで1年半の経験を積んでいる。若手のタレントを支えられるかもしれない安定したドライバーだ。