角田裕毅が、F1ポルトガルGPのレース後にインタビューに答え、困惑した現状を吐露。特にアルファタウリ・ホンダF1でのチームメイトであるピエール・ガスリーと比較してクルマの挙動が全く違っていた点を問題点として挙げた。デビュー戦となった開幕戦バーレーンGPで優勝を果たして評価を上げた角田裕毅だったが、プレシーズンで走り込んでいた第2戦のイモラでの週末末は予選でのクラッシュや決勝でのスピンなど厳しいグランプリとなった。
その傾向は第3戦F1ポルトガルGPでも変わらず、大きなミスなどはなかったものの、勢いやスピードを感じることができなかった。予選を14番手で終えた角田裕毅は、序盤のミディアムタイヤに苦戦して順位を落とし、見せ場なく15位でレースを終えた。アルガルベ・サーキットは、キャリアで初経験のサーキットだったが、「ポルトガルは初めてでしたが、コースに合わせきれましたし、予選前までにはほぼコースに慣れて、あとは自分でプッシュするのみだと思っていました」と角田裕毅は語る。「レース自体はよく分からなくて、と言うのも、ミディアムタイヤでスタートしたものの、早めの段階で早く前(フロント)が終わってしまったのは予想外でしたし、練習ではレースペースがよかったんですけど、決勝でいきなり前のソフトタイヤ勢よりもさらに遅かかったので」「フロントがもう全然入らなくなって、ピットインせざるを得ない状態になって。挙動もinsonsistent、一定じゃなかったので、難しいレースでした」今回のレースについて、ルーキーとして学ぶ部分、今後に生かせる部分について質問された角田裕毅は、チームメイトのピエール・ガスリーに対してマシンが“圧倒的に曲がっていない”ことを懸念事項に挙げた。「僕自身にも(学んだ点は)もちろんあるんですけど、あとはチームと話し合って、クルマの挙動だったり、一番僕が気になるのはチームメイトと毎回フィードバックが真反対で、同じセットアップで走っても、全くフィードバックが異なり、クルマの挙動とかを見ても全然違ったりするので、そこはなぜかを確認します」と角田裕毅はコメント。「圧倒的に僕のほうが曲がっていないので、それがうまくいくコースもあるし、うまく行かないコースもあるので、特に今回はフロントを使うコースだったので、ネガティブに出てしまったのかなと思いますが、そこら辺を見つめ直して、バルセロナも結構フロントを使うサーキットですが、逆にポジティブに捉えるとすれば、結構走ったことのあるコースですし、自分のドライビングや、さらに今、僕が感じているクルマのセットアップ面にもっと集中できるので、今まで以上にレースウイーク前から整えていきたいなと思います」「この3戦、なかなか自分としては思うようにレースができていなくて、皆さんにもあまりいいレースが見せられていないと思うんですけど、ここから巻き返していきたいと思うので、是非応援よろしくお願いいたします」