ウィリアムズは2026年F1シーズン序盤で深刻な苦戦を強いられている。FW48のパフォーマンス不足が顕著となる中、かねてから噂されていた「重量超過問題」が再び注目を集めている。中国GPではカルロス・サインツJr.が9位入賞を果たし今季初ポイントを記録したが、これはリタイアが相次ぐ消耗戦の恩恵によるものだった。純粋な競争力という観点では、依然として大きく遅れている状況にある。
ラルフ・シューマッハ「今季最大の失敗作」元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、現在のウィリアムズの状況を厳しく評価した。「この長いブレイクは実に興味深い。苦戦しているチームにとっては立て直しのチャンスだからだ。ウィリアムズもそのひとつだ」「アストンマーティンやホンダも問題を抱えている。そういうチームには大きな機会がある」「厳しい言い方かもしれないが、ウィリアムズは今のところ今季最大の失敗作だ」さらにシューマッハは、FW48の重量についても言及している。「搭載されているエンジンと現状のパフォーマンスを考えれば、約30kgも重いマシンを走らせているというのは明らかに問題だ。これは完全に失敗だ」ウィリアムズは最低重量768kgに対して「4kgオーバーに過ぎない」と説明していたが、実際のパフォーマンス差はそれ以上であり、少なくとも1秒近い遅れの要因になっている可能性が指摘されている。モントーヤ「責任者は解任されるべき」かつてウィリアムズで活躍したファン・パブロ・モントーヤも、この状況に強い危機感を示した。「個人的には、誰かが責任を取るべきだと思う」「そのプロジェクトを監督していた人物は明確に責任を負う立場にあるし、こうしたミスには結果が伴うべきだ」「脅しではなく責任の問題だ。例えばクルーズ船の船長が船を沈めれば解任される。それと同じことだ」「任された仕事を失敗すれば、職を失う。それは重要なことだ」このように、かつての関係者からも極めて厳しい評価が下されている。重量問題が示す構造的な遅れウィリアムズはシーズン前、バルセロナでのプライベートシェイクダウンを欠席しており、その時点から開発の遅れが指摘されていた。仮に30kg近い重量超過が事実であれば、それだけでラップタイムに大きな影響を与えることは避けられない。加えて、コストキャップ下では大幅な設計変更も容易ではなく、シーズン中の巻き返しは極めて困難となる。ジェームス・ボウルズ代表もFW48の競争力不足を認めているが、その改善は「山のような課題」となっている。2026年レギュレーション初年度において、ウィリアムズは明らかに後れを取っている。重量問題を発端としたパッケージ全体の不整合は、単なるセットアップの問題ではなく、設計思想そのものに踏み込む必要性を示唆している。