ウィリアムズ・レーシングが、2025年にむけてカルロス・サインツJr.の獲得に乗り出したとAutosportが報道。チームとサインツの間で交渉が進行中だという。来年のレースシート獲得を目指すカルロス・サインツJr.の将来については、ここ数週間、さまざまな憶測が飛び交っている。
カルロス・サインツJr.は、2026年からアウディのワークスチームとなるザウバーとの長期契約のオファーがあることが知られている。アウディは、長期的に他の重要な基盤を整えることに集中するため、ラインアップを整理したい意向があるため、早急な決断を望んでいる。サインツは、レッドブルやメルセデスに移籍する可能性があるため、決断を急ぎたくないようだ。だが、レッドブルがセルジオ・ペレスを1年契約で継続する可能性が高く、メルセデスがアンドレア・キミ・アントネッリをF2から昇格させようとしていることから、その可能性は薄れつつあるようだ。Autosportが伝えたところによると、ウィリアムズ・レーシングが将来の野心的な目標を掲げる中、サインツはウィリアムズが提供できるものについて話し合いを行っているという。ウィリアムズはすでにアレックス・アルボンと契約を結んでおり、チーム代表のジェームス・ボウルズはグリッド上位進出のためのインフラ整備を進めている。サインツにとって魅力的な切り札のひとりは、メルセデスとの2026年までのカスタマーエンジン契約である。メルセデスは次世代F1パワーユニットの開発に自信をみせている。先週末に開催されたイモラGPでボウルズは、たとえ現在の成績が芳しくなかったとしても、チームは今後数年間で可能な限り速い進歩を遂げるために全力を尽くしていると語った。「2025年のマシンは風洞の中にある。それくらいシンプルなことだ」とボウルズは語った。「実際、それは2026年と2027年に間に合うように先手を打つためにそうしているのだ。私のメッセージはずっと同じままだろう。2026年までの数年間を気にしていないわけではないが、将来的に成功したいと思っている」「そのためには、組織を変革するためにかなり厳しい決断を下さなければならない」メルセデスとレッドブルの状況が芳しくないため、サインツがアウディのドライバーにならざるを得なくなるのではないかと多くの人が疑っていたが、サインツはモナコで、実際の状況は人々が考えているものとは異なっていると示唆していた。「舞台裏では僕はもっと多くのことを知っている」とサインツは言った。「噂やいろいろなことはあるけど、心配しないで。僕は何も漏らさないよ」「ただ、すべての選択肢をテーブルの上に置いて、正しい決断を下すつもりだ。ただ言えるのは、一度心を開けば、すべてはすぐに実現するということだ。次の新しい契約で必要だと感じることをすべてまとめることだ」