ウィリアムズは、米国のゴルフ用品企業ウィリアムズ・スポーツ社とライセンス契約を結んだことを発表した。ウィリアムズ・スポーツ社は、2000年代中盤から後半にかけて業界で最も成功したゴルフクラブメーカーのひとつであり、世界中のPGAツアーで44回の優勝に使用されたゴルフ用品を製造するなど、ゴルフ事業において成功を収めている。ウィリアムズF1のもつF1技術が、ウィリアムズ・スポーツのゴルフ用品の設計・製造に投入され、ゴルフクラブのシャフト、継ぎ手、ヘッドの空力学的プロファイリングおよび、クラブ設計におけるコンポ...
カーボンファイバーとともに、レースマシンのパフォーマンスにとって重要ないくつかの他の材料も、ウィリアムズ・スポーツの製品ラインに取り入れられる予定。クラブは、F1で使用されるプロセスである重量配分を微調整するためにタングステンを採用。レーシングマシンの軽量排気管の製造に使用されるニッケル含有量の高い超合金は、ウィリアムズ・スポーツのアイアン“Qualifier Series”の材料として採用される予定である。またF1のCFD技術も導入され、シミュレーションでは、ウィリアムズスポーツのFW32ドライバーは、同様のスペックの“TaylorMade Burner”ドライバーに比べ、ドラッグが19%低下し、ドラッグ係数が11.5%低下したことが示されているという。フランク・ウィリアムズ (ウィリアムズF1チーム代表)「我々は事業開発の素晴らしい期間を始めたところだ。我々は独占的なノウハウを工業的に応用するほか、より広い顧客に提供しようとしている。我々とウィリアムズ・スポーツ社との提携は、F1以外の分野において我々の知識を役立てるという明確な例である。ゴルフ用品の設計に革命を起こす可能性に大いに期待している」マイケル・リー (ウィリアムズ・スポーツ社)「私のチームと私にとって今回の契約は非常にエキサイティングなパートナーシップだ。ウィリアムズF1の広範囲にわたる設計的・工学的ノウハウを利用することにより、ゴルフ業界のどの企業よりも一歩先んじることができるだろう。ゴルフ用品には多くの制約があるので、ゴルフ企業が空力学や新素材に目を向け始めるのも時間の問題だった。ウィリアムズ・スポーツは、クラブ設計の新時代を先導している。ウィリアムズF1とウィリアムズ・スポーツとのパートナーシップがもたらす未来を光栄に思っており、興奮している」