ウィリアムズF1は、ドライバー育成プログラムのメンバーであり、F1チームの開発ドライバーを務めるダニエル・ティクトゥムとの契約を解消した。F2レーサーのダニエル・ティクトゥムは、2019年12月に開発ドライバーとしてウィリアムズF1のアカデミーと契約。そのシーズンの途中にレッドブルF1のジュニアプログラムから解雇されていた。
しかし、8月3日(火)に、ダニエル・ティクトゥムは先週ウィリアムズF1の育成ドライバーアカデミーから解雇されたことが明らかになり、ティクトゥムは「2022年にF1シートの選択肢がなかった」と主張した。「機会を与えてくれたウィリアムズに感謝している」とダニエル・ティクトゥムはインスタグラムに書いた。「将来一緒に働くことを願っている」ウィリアムズF1との契約解消のニュースは、ダニエル・ティクトゥムがTwitchのライブ配信でニコラスラティフィについて蔑称的な発言をした数日後に届いた。配信中、視聴者は、ニコラス・ラティフィはF1に到達していないのに、ダニエル・ティクトゥムが到達していないことを指摘。そのコメントに苛立ったダニエル・ティクタイムは。子供番組のテーマソングに“poo(うんこ)”をつけて 『Scooby Dooby Doo, Latifi is poo』とニコラス・ラティフィを蔑称する歌を口ずさみ、その視聴者を配信からブロック。「Moron(脳足りん)。 Fucking idiot(クソ馬鹿野郎)。出ていけ。俺のチャンスにあんな奴はいなくていい。グッパイ」と怒りを露わにした。「ディビジョンのようなものではないし、リーグアンやプレミアリーグのようなものでもない。どのような仕事をしているかではない。実力で出世していくよなものではない」「モータースポーツでF1に到達できないからといって、そこに到達するための十分な能力がなかったわけではない」ウィリアムズF1のアカデミーには、ジャック・エイトケン、ジェイミー・チャドウィック、ロイ・ニッサニーが所属。エイトケンはF1スーパーライセンスを保持している唯一のドライバーであり、昨年のF1サヒールGPでウィリアムズF1と1回限りのグランプリ出場を果たしている。ウィリアムズF1は、2022年のレースシートのドライバーを検討していることが知られており、メルセデスF1がジョージ・ラッセルの将来について判断するまで決定を延期する予定だとしている。ダニエル・ティクトゥムは物議を醸すキャリアで知られている。2015年のMSAフォーミュラの1戦でリッキー・コラードとオープニングラップに絡んで後退した後、セーフティカー中に10台のマシンを追い抜いて、リッキー・コラードに追いつき、故意に衝突したことで2年間のレースを禁止を言い渡された。その後、2017年にマクラーレン・オートスポーツBRDCアワード(現在はアストンマーティン・オートスポーツBRDCアワード)を獲得。2017年、2018年とマカオGPを連覇した2018年にヨーロッパF3でミック・シューマッハに次ぐ2位でシーズンを終了し、2019年はレッドブルの支援を受けてスーパーフォーミュラに参戦していたが、期待された結果を出すことができず、シーズン終了前にシートを喪失するとともに、レッドブルのジュニアプログラムからも外された。今年のFIA-F2では、モナコで1勝を挙げ、さらに4回表彰台を獲得してランキング4位につけている。