ウィリアムズは、今シーズン勝利に返り咲くためにFW32に採用する積極的な新しい空力パッケージに望みをかけている。ウィリアムズのテクニカルディレクターを務めるサム・マイケルは、FW32は2009年デザインの単純な進化版ではないと語る。「FW32は、端から端まで新設計している。エアロダイナミクス面はほとんどが真新しい」とサム・マイケルは語る。
サム・マイケルは、2009年の大幅なレギュレーション変更が、ウィリアムズとトップチームとのギャップを縮めるチャンスを与えてくれたと考えており、昨シーズンのウィリアムズの一貫性がFW32の力強いプラットフォームになっていると語る。「2009年マシンは全てのトラックで一貫性があったし、前年のクルマの多くの欠点を一掃できたという事実は我々に自信を与えてくれた」ウィリアムズは、ベテランのルーベンス・バリチェロとGP2チャンピオンのニコ・ヒュルケンベルグという強力なドライバーラインナップが勝利という目標を達成するための助けになると考えている。「ルーベンスは、ポジティブな意味でかなり要求の多い男だ。彼はすぐに物事を達成することを望んでいる。年齢もあり5年いることはなさそうなので、彼には緊張感がある」ニコ・ヒュルケンベルグは、若手ドライバーNo.1と評価されており、2年間のウィリアムズでのテストドライバーを経てレースドライバーに昇格した。昨シーズン、ジェンソン・バトンとタイトルを争ったバリチェロとのコンビは、チームを勝利チームに再構築するする最高のチャンスだと考えている。「ニコのプッシュは、バリチェロにとって好ましい。ニコはウィリアムズでスタートしたときから速さがあったし、非常に懸命にプッシュしてきた」