新型コロナウイルスによる財政危機によって少なくとも2つのF1チーム - ウィリアムズとハース -が存続の危機に立たされていると元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは語る。新型コロナウイルスの世界的な大流行によって、F1は7月までの10戦の中止・延期が決定。レース開催による収益が得られない状況が続いており、F1チームは63日間のファクトリー閉鎖を余儀なくされている。
過去にウィリアムズで6勝を挙げているラルフ・シューマッハは「僕たちはそこから程遠くないところにあると思う」と Bild にコメント。「シーズンが開催されない場合、ウィリアムズがどのように生き残るのかわからない。ハースもそうだ。アメリカ人は“雇用と解雇”の原則に従って働く傾向があるからね」「つまり、それは危機の中で彼らがF1を去るだろうと彼らが言っているようなものだ。ちなみに、僕は小さなチームにだけ問題があるとは思っていない」ラルフ・シューマッハは、レッドブルのクリスチャン。ホーナーとフェラーリのマッティア・ビノットが促進するカスタマーカーを合法化するという解決策は機能するはずだと語る。「素晴らしいアイデアだ」とラルフ・シューマッハは語る。「ウィリアムズのようなチームは、自分のマシンを作ろうとするのではなく、レッドブルを購入すればはるかに先を行けるだろう。それによってより少ないコストで済むだろうしね」フェラーリとマクラーレンに次いでF1史上3番目に成功を収めた名門ウィリアムズだが、近年はペイドライバーを起用し続けるなど財政的に苦境に陥っている。2019年の終わりにWAE(Williams Advanced Engineering)を売却し、今年に入ってローンの借り換えを実施。チームの土地と建物、ファクトリーと機械、ウィリアムズの42年の歴史の“文化遺産”である100台を超えるF1マシンが抵当に入れられた。一方、ハースF1チームは2019年に成績が低迷したことでオーナーのジーン・ハースがF1への参戦を検討していることを公言している。
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