パット・シモンズは、今週末のF1ベルギーGPにウィリアムズのテクニカルディレクターとしてグランプリに参加する。先月末にマルシャの技術コンサルタントの職を離れたパット・シモンズは、今日からウィリアムズでの仕事を開始した。パット・シモンズは、今週前半をファクトリーで過ごし、その後チームのレース週末のオペレーションを評価するとみられている。
ウィリアムズの副チーム代表クレア・ウィリアムズは、パット・シモンズは、短期的にも長期的にもチームに大きな影響を与えられると考えているが、彼を“特効薬”とは考えていないと警告した。「うまくいけば、(彼は)シーズン末までにFW35にパフォーマンスを届けられるでしょうし、そのあと来年のFW36の開発の助けになるでしょう」「しかし、我々はそれが特効薬になるとは思っていません」「1人の人間が550名の組織に入って、数カ月で全ての状況を変えられると考えるのは世間知らずなことです」ウィリアムズは、夏休み後にもFW35に新しい開発物を導入する予定としており、現在のクルマの研究が2014年マシンであるFW36に役立つと考えている。「まだクルマを開発していく予定だ」とチーフ・レースエンジニアのセビ・プジョーラはコメント。「スパとモンツァには、異なるパッケージを持ち込むし、シンガポールでもクルマを改善させたい」「シーズン序盤から問題があったこのクルマを学ぶことは、来年のクルマに役立つ」