WEC 第3戦 シルバーストン6時間で1-2フィニッシュを果たしたトヨタだったが、レース後に車両規定違反で2台とも失格処分が下され、プライバーターのレベリオンが総合優勝を果たした。トップでチェッカーを受けたトヨタ TS050 HYBRID 8号車(中嶋一貴、セバスチャン・ブエミ、フェルナンド・アロンソ)は「スキッドブロック前面に2500Nの荷重をかけた際に右側で6mm、左側で8mmの偏向があった」とされている。
また、2位でチェッカーを受けたトヨタ TS050 HYBRID 7号車 (小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペス)は「スキッドブロック前面に2500Nの荷重をかけた際にスキッドブロックのフロント前部に9mmの偏向があった」とされている。これより、3位でフィニッシュしたNo.3 レベリオン・レーシング/レベリオンR13・ギブソン(トーマス・ローレン/マティアス・ベシェ/グスタボ・メネゼス)が優勝。2位にNo.1 レベリオン・レーシング/レベリオンR13・ギブソン(アンドレ・ロッテラー/ニール・ジャニ/ブルーノ・セナ)、3位にはNo.17 SMPレーシング/BRエンジニアリングBR1・AER(ステファン・サラザン/イゴール・オルトツェフ)が繰り上がった。スチュワードによると、トヨタは2台ともレース中にスキッドブロックがダメージを受けたと説明したが、有効な言い訳とはみなされなかったとしている。「競技者は、不適合に関して唯一説明できるととして、クルマがコース外を走行した結果、内部のステイがダメージを負い、その部分を修正したとしたが、特定の事故に車両が関与しているという報告はなかった」