トヨタからWECに参戦する中嶋一貴と小林可夢偉は、開幕戦 シルバーストン初日のフリー走行でそれぞれトップタイムと2番手タイムを記録。順調なスタートに手応えを感じているものの、あくまで目標はレースでの優勝だと気を引き締める。中嶋一貴の操る#8号車は、1分38秒210という初日の最速タイムを記録。現行のWECが初めてシルバーストンで行われた2012年以来のレコードタイム更新した。小林可夢偉の#7号車も僅か0秒23差の2番手につけた。
トップタイムを記録した中嶋一貴は「順調なレースウィークのスタートが切れましたし、TS050 HYBRIDにも満足しています」とコメント。「パワートレーン、シャシー共に明確な改良が図られ、とても力強く感じます。これまでのところ全てが順調で、シーズンの開幕戦としては理想的なスタートが切れています」「パフォーマンスについては、正確なところは分かりませんし、まだライバルと比較するのは困難です。しかし、我々はロングラン、ショートラン共に良い状態で、心配はしていません」小林可夢偉も「ラップタイムから言えばとても良いスタートが切れたと思います」とコメント。「冬の間のオフシーズンテストに頑張ってきた努力が報われ、前年と比べると格段に改良がなされたと実感します」「とはいえまだ決勝レースは始まっていないし、目標へ向けてやらなくてはならないことは残っています。今日の時点ではベストに近いパフォーマンスを示せたと思いますし、TS050 HYBRIDのバランスは好感触です。細かい部分ではまだ改良の余地はありますが、とても順調です」2台のTS050 HYBRIDは合計146周、861kmを走破。明日土曜日の予選、日曜日の決勝レースに向けて万全の準備を整えた。明日は2014年以来手にしていないポールポジションの獲得に照準を合わせる。 関連:トヨタ:WEC 第1戦 シルバーストン6時間 公式練習初日レポート
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