マーク・ウェバーは、水曜日にミルトンキーンズのファクトリーで話し合いを行ったことで、イギリスGPでのウイング騒動によるレッドブル・レーシングとのわだかまりは解けたと語る。マーク・ウェバーは、彼のRB6から新しいフロントウイングを外され、セバスチャン・ベッテルに与えられたことでチームに対して激怒。レース後には、そのような扱われ方をするとわかっていれば、レッドブルと契約を更新しなかっただろうと主張していた。
しかし、ウェバーは声明を発表。チーム代表のクリスチャン・ホーナーと問題について議論し、これ以上は緊張関係が続くことはないと述べた。「土曜日の予選のあとの失望を日曜日にぶちまけてしまったが、僕はグリッドの他のすべてのドライバーと同じように、単純に出来る限り成功のチャンスを望んでいただけだ」「セバスチャンは、土曜日の午後にきちんと理由を説明されないまま新しいフロントウイングを受け取った。もちろん、一人を完全にサポートするリソースしかない場合、チャンピオンシップでより多くのポイントを獲ったドライバーが優先されるかもしれないという理由は理解している」「すでにファクトリーでレース週末のデブリーフを行い、わだかまりはなくなっている。今は理解しているし、二度とそのようなジレンマが起きないように取り組み、チャンピオンシップのポイントリーダーに挑むつもりだ」またマーク・ウェバーは、レース直後の無線で「ナンバー2にしては悪くない」との発言は適切ではなかったと認めている。「もちろん、そのときは熱くなっていたし、後から考えれば、言うべきでなかったかもしれない。F1は、多くのスポーツと同じように感情とアドレナリンが高ぶるときがあるし、とてもぴりぴりとした、すさまじい競争の場だ。レース後の無線での僕のコメントは“最高か最悪かは、どちらを選ぶかにかかっている”というオーストリアの皮肉のようなものだ」「でも、安心してほしい。ヘルメットの下ではF1カレンダーで最も伝統あるレースであり、レッドブル・レーシングの地元レースで勝ったことにとても感激していた。僕にとってもホームレースのようなものだ。40分くらいの距離に住んでいるし、イギリスとバッキンガムシャーは過去15年間いるので、シルバーストンとイギリスGPはどちらも僕には非常に特別だ」ウェバーはまた、シルバーストンの週末によって、クリスチャン・ホーナーとセバスチャン・ベッテルとの関係が気まずくなるようなことはないと語る。「クリスチャン・ホーナーと僕はお互いに何年も知っている。僕たちは友人だし、お互いに強くリスペクトしている。それはGP3チームや若いレースの才能を見つけて、育てることへの興味といった他の活動にも及んでいる」「チームは物凄いクルマを生産し、短期間で送り出した。ミルトンキーズンのレッドブル・レーシングのファクトリーには500人以上が働いているし、彼らの全員が僕やセバスチャンがシーズン中に経験する浮き沈みを共有していることはわかっている」「僕たち二人が味わっているサポートは素晴らしいし、日曜日の夜には彼らの多くがクリスチャン恒例のレース後のパーティーに参加して、スタイリッシュに勝利を祝った」「チーム内のリスペクトはドライバーにも及んでいる。チームメイトとして非常に素晴らしいドライバーであることはわかっているし、他は望んでいない。僕たちはチームミーティングで自由に情報を共有しているし、開発へクルマの改善に貢献している」「セブと僕は敵ではない。僕たちは自分自身とチームのために懸命にプッシュして、ベストを尽くしたいドライバーなんだ」「イギリスGPは、僕にとってもチームにとっても素晴らしい結果だった。でも、時間が進むのは速いし、あまり長く鏡をみていたらドイツの準備ができなくなる。僕たちは前に進んでいる」