元F1ドライバーで、現在ポルシェからWECに参戦するマーク・ウェバーが、今シーズン末でモータースポーツから引退することを発表した。マーク・ウェバーのラストレースは、11月19日のWEC最終戦バーレーン6時間レースとなる。マーク・ウェバーは、その後も“特別アドバイザー”としてポルシェに留まる。
マーク・ウェバーは、2002年にミナルティでF1デビューを果たし、ジャガー、レッドブルを経て、2007年にレッドブルに加入。レッドブルでは9勝を挙げ、3回のドライバー選手権3位を経験。2013年末にF1を引退した。2014年にポルシェのLMP1プログラムに加入したマーク・ウェバーは、WECで7勝を挙げ、昨年はル・マンで2位フィニッシュを果たすとともに、ドライバータイトルを獲得した。「僕は居るべきところに到達した」とマーク・ウェバーはコメント。「ポルシェは常に私が最も愛するブランドであり、私自身にも馴染んでいる。エレガントでありながらパフォーマンスに優れ、しかも控えめなとも言える911はまさに生きる伝統だ」「本当のハイスピードやダウンフォース、そしてバトルの世界から離れることを寂しく思うけど、衰える前に現役を去るつもりでいたし、次に控えている新しい任務を楽しみにしている」「F1からLMP1への挑戦はまったく新しい経験だったが、それは僕にとってちょうど良いタイミングでもあった」「ティモやブレンドンと1台のマシンをシェアすることによって特別なものが生まれるプロセスは忘れがたいものだ。バーレーンで最後に919ハイブリッドに乗り込むときには複雑な感情になるかもしれませんけど、今はただ残るレースのすべての瞬間を心からエンジョイしようと考えている」