マーク・ウェバーは、ピレリタイヤが原因でF1から“一流のバトル”が奪われたてしまったと考えており、それがわかっていればブリヂストン時代の終焉とともに引退していたかもしれないと述べた。マーク・ウェバーは、今シーズン限りでF1から引退し、2014 年はポルシェからFIA世界耐久選手権に参戦する。
マーク・ウェバーは、エイドリアン・ニューウェイのマシンに乗ったことでF1キャリアが長くなったとしつつ、2011年のピレリ参戦によるF1ドライバーへの影響は大きすぎたと認めている。「僕がまだ走り続けている最大の理由はおそらくエイドリアン・ニューウェイだと思う。彼のマシンをドライブすることはとてもやりがいがあるからね」とマーク・ウェバーは Sky Sports にコメント。「ブリヂストンからピレリへのタイヤ変更によってどんなことに直面するのかほとんどわからなかったし、それはドライバーが頭を使ってそれを解決しなければならいものだった」「でも、同じタイヤファミリーでさえ、キミ(ライコネン)と(ロマン)グロージャンを比較すれば、タイヤのわずかな変更がいかにドライバーのパフォーマンスに影響するかがわかるはずだ。僕の意見では、ピレリによってドライバーごとに違うドライビングスタイルやテクニックなどの要素が強まったと思う。それに対応するという意味では、自分の実力を最大限に引き出していくような一流のバトルには役立っていない」だが、マーク・ウェバーは、最終戦でチャンピオンシップに敗れた2010年末に真剣に引退を考えたと述べた。「キャリア終盤に差し掛かると、以前ほど楽しんでいないことに気づくことになると思う。もう22歳ではないし、僕は37だ。今年の最後には215レースを戦ってきたことになるし、ちょっと燃料切れな感じだ」「結局のところ、僕は今でも自分が対戦している人たちに心からリスペクトしているし、そうしている。このレベルで競争することに飽きてはいない。まだこのレベルを尊敬している。でも、正しい決断しなければならないタイミングというものがやってくる」「そうだね、2010年にチャンピオンシップに勝っていたら、そのときに引退を決断するのはベストな判断ではなかったかもしれないけど、そうはならなかった」