元F1ワールドチャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴは、F1日本GPでセバスチャン・ベッテルがマックス・フェルスタッペンに仕掛けてスピンした場面が、ライバルであるルイス・ハミルトンとの違いを如実に表していると考えている。セバスチャン・ベッテルは、F1日本GPの8周目にスプーンで3番手を走行していたマックス・フェルスタッペンのインを突いてオーバーテイクを試みたが、接触してスピンを喫して19番手まで後退。このインシデントによってタイトルへの望みが失われたといっても過言ではないだろう。
ジャック・ヴィルヌーヴは、セバスチャン・ベッテルの仕掛けはリスキーであり、タイミングも悪かったと斬った。「オーバーテイクを仕掛けた時点であまりに後ろすぎた」とジャック・ヴィルヌーヴはコメント。「マックスは『どうぞ抜いてください』とは言ってくれなかった。ベッテルは汚い手は使わずにトライしたが、あまりにリスクが高すぎた」「彼は、今シーズンについて『ワールドチャンピオンシップの負け方』という本が書けるくらいだ」「今年の彼とハミルトンとの大きな違いは、ルイスはまず攻撃的にアタックをする前に状況を考える点だ」4戦を残してドライバーズ選手権でセバスチャン・ベッテルに67ポイント差をつけているルイス・ハミルトンは、物議を醸すような動きやライバルとの接触に巻き込まれることは滅多にない。ジャック・ヴィルヌーヴは、セバスチャン・ベッテルは明らかに諦めたように見えると語る。「前回のレースでも、彼は勝てないことを受け入れたように見えた。もうすでにかなりリラックスしている」一方、フェラーリのミスの多発とパフォーマンス低下については、ジャック・ヴィルヌーヴも他の多くの人と同様に困惑していると語る。「フェラーリを理解するのは簡単ではない。いくつかのレースで負けたせいだけではない。ミスを犯した後に彼らは元に戻れない。外部からは理解できない」とジャック・ヴィルヌーヴは語った。