元F1ワールドチャンピオンのセバスチャン・ベッテルは、昨シーズン限りでF1を引退して以来、初のスポーツ事業への挑戦を発表した。2022年のF1アブダビGPを最後に輝かしいF1キャリアに終止符を打った4度のワールドチャンピオンであるベッテルは、ヨットレース『SailGP』のドイツチームに出資し、サーキットから海へと足を踏み入れる予定だ。
ベッテルとオリンピックヨット競技の銅メダリストであるエリック・ハイルは、チームオーナーのトーマス・リーダルと手を組み、35歳のベッテルはチームの共同投資家となった。2016年のリオオリンピックと2020年の東京オリンピックで銅メダルを獲得したハイルは、風力を動力源とする最先端のハイドロフォイル式ドイツ製F50ボートを運転する。ベッテルは、チームの運営やパフォーマンスにおいて、実践的で積極的な役割を担うことになると伝えられている。「SailGPが4年目のシーズンを迎え、初めてドイツのチームと組むことになったので、多くの可能性を感じている」とベッテルは語った。「セーラーとF1の間には、長い間、類似性が存在してきた。ボートは魅力的で、水上でのスピードは信じられないほど速い」「レースはエキサイティングだし、やる気のある若いセーラーたちとともにレースを間近で見ることができてうれしい。また、このシリーズは風力発電を利用するだけでなく、スポーツにおける持続可能性の新しい基準を作ろうと努力している」ベッテルは先週末のモナコGPでF1パドックに戻り、そこで7度の世界チャンピオンであるルイス・ハミルトンに再開する姿を写真に撮られた。