セバスチャン・ベッテルは、カスタマーチームであるアストンマーティンF1が、ワークスチームであるメルセデスF1に勝つことを“許可されない”という考え方は“時代遅れ”だと語る。昨年までレーシング・ポイントとして参戦していたチームは、2021年にセバスチャン・ベッテルとチームオーナーの息子であるランス・ストロールを擁し、アストンマーティンとして1960年以来、61年ぶりにコンストラクターとしてF1グリッドに戻ってくる。
昨年、レーシング・ポイントは、2019年のF1世界選手権を制したW10と技術的に酷似していることから“ピンク・メルセデス”として揶揄された。それだけでなく、F1チームからの抗議を受け、リアブレーキダクトを“コピー”したとしてポイントを剥奪され、コンストラクターズ選手権3位を犠牲にした。メルセデスとアストンマーティンの間には密接な関係がある。特に、メルセデスF1チームの共同所有者であるトト・ヴォルフは、ローレンス・ストロールの友人であり、アストンマーティン・ラゴンダの株主でもある。しかし、2020年末でフェラーリF1を去ったセバスチャン・ベッテルには、メルセデスがアストンマーティンを近づけないようにしているとの見方を否定する。セバスチャン・ベッテルは、昨年のF1サヒールGPでのセルジオ・ペレスによるレーシング・ポイントの勝利は、事実上メルセデスのピットストップの失敗によって与えられものであるものの、アストンマーティンがメルセデスをより良い成績を収めることを妨げるものは何もないと信じている。カスタマーチームであることによってアストンマーティンF1は弱体化しているかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「それについて心配はしていない。あなたの恐れは古臭いものだと思う」とコメント。「世界は進んでいる。過去には、おそらくあなたは正しかっただろう。まだ存在しているかもしれないケースもあれば、かなり昔のケースもある」「メルセデスのような人に関しては、僕たちは非常に公正な扱いを受け、自分たちの方が速いならば、彼らを打ち負かすことが許されると信じていいと思う」「不利な点があると考え方は、原則として時代遅れだと思う。どうしてそう思ったのかはわからないけど、心配はない」「僕たちがメルセデスに非常に近い場合、それは非常に良い成果だと思うし、それは僕が最も心配することのないことだ」セバスチャン・ベッテルは、初めてメルセデスのF1エンジン使用することをポジティブに感じている。「メルセデスのユニットはおそらくグリッド上で最強であり、F1でメルセデスを使用するのは初めてだ。それらがどのように機能するか楽しみにしている」とセバスチャン・ベッテルは付け加えた。「もちろん、アストンマーティンは、エンジンとその開発を担当してないので、そのような強力なパートナーから利益を得ることができるし、マシンに取り組んで、それだけを心配することができる。その面でやるべきことがたくさんあると思う」
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