セバスチャン・ベッテルは、2021年のF1シートについてルノーF1と交渉していたことを認め、また古巣レッドブルF1からオファーがあれば復帰する準備はあると語る。セバスチャン・ベッテルは今シーズン限りでフェラーリF1を離脱することが決定。当初は双方の話し合いの結果だと伝えられていたが、実際にはフェラーリF1から突然の電話で事実上の“戦力外通告”を受けていたことを告白している。
2021年の去就がまた決まっていないセバスチャン・ベッテルだが、選択肢は限られてきている。7月8日(水)にはルノーF1が2021年のドライバーとしてフェルナンド・アロンソと契約したことを発表している。セバスチャン・ベッテルはルノーF1と交渉していたが、発展することはなかったと明かした。「そうだね、交渉はしていた。でも、もちろん、具体的なものや重要な話し合い、本格的な交渉には至らなかった」とセバスチャン・ベッテルはコメント。「皆さんもわかっていると思うけど、彼らは違う方向に進んでいる。僕にとってはあまり変わってはいない。実際、僕の決定に依存している。今後2日間で決めるようなプレッシャーはかけられていない。時間をかけて必要な決定をしたいと思っている」1年間サバティカル休暇を取ることや引退について検討しているかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「今のところはすべてが選択肢だ。続ける、休み、もしくは引退といったね」とコメント。それでも、セバスチャン・ベッテルは競争力のあるチームでF1を続けることにハングリーなままだと強調する。「自分に競争力があることは秘密ではない。僕はF1で多くのことを成し遂げてきた。参加するだけでなく、もっと多くのことを成し遂げることに興味がある。何が起こるか見てみるつもりだし、そこから選択するつもりだ」セバスチャン・ベッテルは、2009年から2014年まで所属し、その間で4回のF1ワールドチャンピオンを獲得したレッドブルF1への復帰も噂されている。レッドブルF1は、2021年にベッテルにシートをオファーできる唯一のトップチームでもある。レッドブルF1は、2021年にセバスチャン・ベッテルがマックス・フェルスタッペンと並んでレースをする可能性に否定的な発言をしているが、今週初めにベッテルがレッドブル運営するテレビ今日Servus TVの番組に出演したことで推測が高まった。セバスチャン・ベッテルは、Servus TVへの出演は将来の動きとは“無関係”だと語ったが、レースに勝てるクルマを届けることについてレッドブルF1を信頼していると語った。マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレースをすることになったらうれしいかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「勝ちたいならば、誰が相手でも喜んで受けて立たなければならないというのが僕の信念だし、誰がチームメイトになるとか、どこに行くとかは問題ではないと思っている」とコ円と。「過去の経験からチームのことはよく知っている。もちろん、今も多くの人と交流がある。クリスチャン(ホーナー)、ヘルムート(マルコ)、他の人たちともね」 「レッドブルは勝てるクルマを持っている。僕はそう思っているし、とても強いチームだ。過去からの経験から彼らの強さを知っている。進化したのも知っている。何もかもを知っているというのは正しくないけどね。彼らは変わり、前進している」「でも、当時彼らがどうして強かったのかを知っているし、今でも優勝候補者だと思う。レースに勝てるクルマがあるとすると興味深いのは確かだ」 レッドブルF1からオファーがあれば受けるかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「さっきも言ったように、彼らのクルマは勝てるクルマだ。これも言ったことだけど、僕は戦うためにここにいて、勝つためにここにいる。だから、その答えは、イエスということになるだろう」と答えた。 今年始めにマックス・フェルスタッペンはレッドブルF1との契約を2023年まで延長している。そのため、セバスチャン・ベッテルの復帰が現実のものとなれば、シートを空けるのはアレクサンダー・アルボンということになるだろう。マックス・フェルスタッペンは、レッドブルF1が現在のやり方を変える理由はどこにも見当たらないと語っている。 「今、チームは僕たち2人に満足しているはずだし、僕はアレックス(アルボン)がチームメイトでとても良かったと思っている」 とマックス・フェルスタッペンはコメント。「彼はナイスガイだし、みんなにいい影響を与えている。セットアップも優れているし、僕たち2人でチームにいいフィードバックができている。さらに速さもあるし、変える理由は見当たらない。クリスチャンとヘルムートもそう言うと思う。そういうことを決めるのは僕ではないけどね」