ブラジルとアブダビの間に、セバスチャン・ベッテルにこれまでのシーズンについて、そして、アブダビとその後の展望について訊ねた…今シーズンの感想を聞かせてください。とても良いシーズンだった。まだ1レース残っているけれどね。クルマはどんどん良くなっているので、全力を尽くして、できれば優勝したい。今シーズンを振り返ると、問題があったのはブラジルだけではなかった。ミスが少し多すぎるレースもあった。17戦中、フィニッシュできなかったレースが5戦。理想的とは言えないが、それでも、チームにとっても、ぼくにとっても...
ジェンソンが世界タイトルを獲得したことについてどう思いますか?選手としては、がっかりしている。優勝を目指していた人間にとっては、2位や3位や良い結果じゃないからね。でも、チームのパフォーマンスとしては、今年は最高だった。これは自慢できることだと思うし、チームのメンバー全員に来年度へ向けたパワーを与えてくれた。アブダビで目指すことは?チャンピオンシップ優勝の可能性は消えたが、まだ集中力はキープできているので、自分たちの実力を見せたいと思う。ドライバーズ・チャンピオンシップ2位を狙って激しくアタックするつもりだ。そのために全力を尽くす。昼間のスタートから暗くなってのフィニッシュというのは、誰にとっても初めての経験だ。昼間のドライビングに関しては良く分かっているし、夜のドライビングもシンガポールで2回経験しているけれど、その中間のレースはどうなるんだろうね。太陽の位置が低くなると、まぶしくて良く見えないだろうね。金曜日と土曜日も同じようなコンディションだと思うので、日曜日のレースがどうなるか分かるだろう。2010年シーズンはどのように取り組むつもりですか?全力でアタックする。今年はとても良い年だったと思う。チームも最高のパフォーマンスを見せた、ターニングポイントのような1年だった。これをベースに来年度はもっと良い1年にしたい。2010年はルールも少し変わるが、自信がある。見通しは明るい。メンバーの全員が勝利を目指して来年度のクルマ作りに取り組んでいる。今シーズン、記憶に残る特別な出来事はありましたか?たくさんあった。シーズン序盤の中国、シルバーストン、そして、鈴鹿での優勝は一生忘れないだろう。完走できないレースがあったのは残念だが、今年は全体的に良いレースを戦うことができた。でも、3回の優勝がやはり最高の思い出だ。