セバスチャン・ベッテルは、F1ドライバーがヘルメットのデザインを何度も変更することを規制するルールは“馬鹿げている”と批判する。2015年以降、F1の競技規則ではF1ドライバーが“実質的に同じ色合い”のヘルメットを着用することが義務付けられており、毎年1回限りの変更が特別に認められている。
「ドライバーが走路上にいる時に互いに識別しやすくするため、各ドライバーのヘルメットは、ドライバーの選択する1つの競技会を除き、選手権シーズンの間あらゆる競技会で、十分に同一視できる外装を呈してしなければならない。ヘルメットの外装の変更は、ドライバーが選手権シーズンの間でチームを変わった場合にも認められる」ダニール・クビアトがF1ロシアGPでスペシャルデザインのヘルメットの使用を拒否された後、セバスチャン・ベッテルを含めた何人かのドライバーは事前にFIAの許可を求めていないため、1回以上のデザイン変更が可能になっていたことが明らかになった。F1メキシコGPの週末には、ワールドチャンピオンのルイス・ハミルトンがInstagramでファンにむけて「何人くらいが馬鹿げていると思う?」と述べ、“僕たちがもっと自分自身を表現するためにもっと変更できるようにするべきか”について投票を行った。結果、90%以上にヘルメットデザインの変更に賛成している。セバスチャン・ベッテルはヘルメットについて「まあ、いずれにしろ僕は変更しているけどね...」とコメント。「僕たちのヘルメットだし、自分がやりたいことを自由にできるべきだ。僕はそのルールを本当に馬鹿げたものだと思っている」「僕たちは自分自身を表現する余地はほとんどない。ヘルメットはおそらく唯一のものであり、人々がそれを気に入ってくれれば素晴らしいことだ、気に入らないとしても、彼らのヘルメットではない」「だから、ヘルメットのデザインとカラーに僕たちにその責任があるべきだと思う」2019年のセバスチャン・ベッテルのデザインには、モナコGPで3度のF1ワールドチャンピオンのニキ・ラウダをトリビュートしたもの、ドイツGPのベルント・シュナイダーへのオマージュ、モンツァでイタリア国旗のカラーリングを採用したものなどがある。マックス・フェルスタッペンは、ヘルメットのカラーリングに新鮮さを保ちたいというセバスチャン・ベッテルの願望を評価している。「セブがレッドブルにいたとき、ほとんどすべてのレースでヘルメットを変更しているのが大好きだった。彼が今何を考えているかがわかるようでクールだった」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「私は何度か変えているけど、ヘルメットをデザインするのは多くの労力がかかることなので、レースごとに異なるヘルメットにするつもりはない。次のレースでブルーやレッドにしたいなら、どうしてそれが駄目なんだろう? 自分のヘルメットだと思うし、やりたいようにやれるようにするべきだ」「もちろん、過去には常に同じヘルメットを着用していたドライバーがいたし、彼らは『それがドライバーを識別する方法だ』と言うかもしれない」「結局のところ、僕たちはマシンサイドに大きくナンバーを掲載しているし、上部にはヘイローがある。もうヘルメットはやりたいようにやろうよ」「毎年同じデザインのヘルメットのままなのは少し退屈だしあ、毎年異なるデザインにするんはとてもいいことだと思う」今年のヘルメットデザインでブルーとパターンを追加することで変更したバルテリ・ボッタスは、同じスキームを維持するのが好きであるが、選択の自由を持つことは重要だと認める。「誰もが特別な機会を持っているかもしれないし、特定の国と特別な繋がりがあるかもしれない。そこでは何か特別なことをしたり、みんなが知っているような人に敬意を払いたいと思うものだ」とバルテリ・ボッタスは語る。「それは僕たちの個人的なので、もう少し自由があった方が素晴らしいと思う。他人ではなく、僕たちがそれを管理するべきだ」
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