元フェラーリのエンジニアであるルイジ・マッツォーラは、フェラーリの2019年F1マシン『SF90』はセバスチャン・ベッテルに合っていないと語る。今シーズン、セバスチャン・ベッテルはミスが多発。先週末のイギリスGPではマックス・フェルスタッペに追突し、イタリアメディアから多くの批判が続いている。
フェラーリの黄金時代にエンジニアを務めていたルイジ・マッツォーラは、セバスチャン・ベッテルがキャリア終盤に差し掛かっているとの見方を否定しつつも、現在、困難な状況に直面していると認める。「セブがF1キャリアの終盤に差し掛かっているとの意見には同意しない。だが、そうだね、彼は本当に困難状況に直面している」とマッツォーラは Turrini にコメント。セバスチャン・ベッテルは、今シーズンからフェラーリに加入したシャルル・ルクレールが活躍していることでさらなるプレッシャーを受けているが、ルイジ・マッツォーラは、ルクレールだけがベッテルの問題ではないと語る。「明らかにそうではない。もっと大きな問題がある。マシンだ」とマッツォーラはコメント。「説明すると、SF90の技術的な特性がベッテルのドライビングスタイルに合っていないことは明らかだ。クルマは不安定で、手なずけるのは簡単ではない。セフはルクレールとは異なる感度を持っている」「(キミ)ライコネンが傍にいたときも彼は別のことを付け加えていたし、クルマの理解においてキミよりも苦労していたこともあった。それは奇妙なことではない。それらはドライバーを構成するダイナミクスの一部だ」