レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、F1アメリカGPで今季6基目のパワーユニットを投入し、ピットレーンスタートが決まっているセバスチャン・ベッテルが「1周か2周しか」走らないかもしれないとしながらも、予選に参加することを明かした。 セバスチャン・ベッテルがオースティンで6基目のパワーユニットを搭載することを受けて、31日(金)、FIAはレギュレーションに従ってセバスチャン・ベッテルはピットレーンからスタートしなければならないと説明。
レギュレーションは、ドライバーあたり年間5基のエンジンを使用することが認められており、パワーユニット一式をフル交換する場合はピットレーンスタートを余儀なくされる。そのため、セバスチャン・ベッテルが予選を戦う意味はあまりなく、土曜日の午後は予選の出走自体を回避するものと考えられていた。しかし、クリスチャン・ホーナーは、セバスチャン・ベッテルが予選の出走を見送るのは間違っていると主張。特に、今週末はすでにマルシャとケータハムの不在により、グリッド数は18に減少している。 「Q1は走るつもりだ。問題は、ルール上、予選をどこで終えようと彼はピットレーンでスタートしなければならず、傷みやすいのでできるだけ走行距離をセーブする必要もあるので、理論的に考えて1周か2周だけを走ることになるだろう」 「馬鹿げたルールだ。予選から完全に1台を除外してしまうのだからね。何の意味もない」「ファンは、ドライバーが予選を戦うところを見たくてここに来ているわけだし、ドライバーがベストを尽くすところを見たくて来ている。4度の世界王者が、事実上、明日のセッションに参加しないなんておかしな状況だろう。予選の最初は参加するが、走行距離は確実に最小限に抑えることになる」 また、クリスチャン・ホーナーは、セバスチャン・ベッテルの予選セッション参加について上からプレッシャーがあったわけではないと説明した。「バーニー(エクレストン)とはその件に関するやり取りはしていないし、『マシンをトラックに送り出しなさい』などと言われたわけでもない」「ルールは守らなければならず、予選ではセバスチャンがコースに出て1周を走る、それだけが正しいと思っている。ドライバーの走りが見たくて皆が来てくれているのだから、彼をピットウォールに置いておくのは馬鹿げている」関連:セバスチャン・ベッテル、ピットレーンスタートが確定
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